今日は、船の科学館で展示している北朝鮮工作船を見てきました。早めに見ておかないと展示が終わってしまいそうだったので。そのあと、台場公園にも寄りました。
交通手段についての余談 §
お台場方面に行く場合、主にゆりかもめと、りんかい線の2つの交通手段があります。いつもは、訪問先の都合によって便利な方を選ぶという方法を取っていました。たとえば、船の科学館なら、ゆりかもめの駅の目の前なので、とても便利です。しかし、今日はあえて、りんかい線で行ってみることにしました。りんかい線東京テレポート駅からてくてくと歩いて、船の科学館に行きました。
クラシックカーだらけ? §
しかし、歩いている途中で、妙なことに気付きました。見慣れない車ばかりが走っているのです。外車やレトロな車ばかり。そのことは、脇をピカピカのミニ(小さいイギリスの外車)が5~6台も連続で走り去ったときにはっきりと気付きました。
どうも、船の科学館の向かいの大きな駐車場で、イベントが行われていたようです。横断幕にJCCA Classic Car Festival NEW YEAR MEETINGと書かれていました。会場にはボンネットバスまでいました。
戻ってから調べたところ日本クラシックカー協会の2004年ニューイヤーミーティングであるようです。
しかし、道を挟んだ反対側にあたる船の科学館の駐車場にまで、見慣れない車がかなりの数、駐車されていたのは驚きですね。
北朝鮮工作船 §
さて、やって来ました、船の科学館。
実は、私の個人サイトに掲載されている最初のデジカメ写真のあるページとなる、オータム写真館【1996年6月】に掲載されているのが、このあたりの写真です。1996年6月28日にQV-10で撮影したものです。その点で思い出深いところがある、かと思いきや、どういう経緯で撮影したのかも良く覚えていません (汗)。まだりんかい線が、臨海副都心線と呼ばれていて、新木場と東京テレポート間が開業したばかりの頃だと思います。
さて、さっそく見ましょう、北朝鮮工作船。無料で見られるのが嬉しいですね。第1会場は屋外に展示された船の本体です。
それほど大きくない船です。それなのに、これだけのサイズの小型船を内部に入れるスペースを確保しているということは、かなり狭苦しい船ですね。
とても印象的だったのは、死んだ北朝鮮人に捧げられた花があったこと。
こういうものがある点が、海上自衛隊ではない海上保安庁らしさなのでしょうか。(展示の主催は、海上保安協会ですが)
とはいえ花を見てしんみりばかりもしていられません。
こんな物騒なものも展示してありました。
海に沈む前には、実際に発砲するために用意された現役の兵器ですね。もちろん、日本人には向けないと決められた武器ではありません。
こういうものを載せていながら、それを隠した船が日本近海をウロウロしているというのは、恐ろしい話です。これが公式な軍艦であれば、それほど恐ろしいものではありませんが、正体を偽装している船となるととても怖いですね。
第2会場は、羊蹄丸内でした。小物が展示してありましたが、驚いたのは、無線機です。見慣れたデザインだと思って良く見たら、アイコムの製品です。型番なども隠していません。
ポケコンはSHARP製です。
二式大型飛行艇 §
工作船を見終わった後、二式大型飛行艇、略して二式大艇をじっくり見に行きました。これも無料で見られますので。どこかで、展示場所を変えるような話が出ていたような気がしたので、見られるうちに見ておこうかという感じで。
特に、これが気になる理由は、軍用機マニアだからではなく、これを設計した川西という会社が、コスト意識を持った希有な軍用機メーカーというような話をどこかで読んだような気がするからです。エンジンが4つ付いた大型機については、終戦以前の日本の航空機メーカーはほとん成功例を持っていません。その希有な例外が、川西の九七式と二式の大型飛行艇です。それらが、採算度外視で高性能機を作ろうとした大手の有力メーカーではなく、川西のようなメーカーによって生み出されたことが実に興味深いですね。
2004年1月27日追記 §
モデルグラフィクス 3月号によると、2月下旬か3月上旬には鹿児島県鹿屋航空基地史料館に行ってしまうそうです。本当に、このときに見ることができてタイミングが良かったようです。さすがに、鹿児島県まで見に行くわけには行きませんので。しかし、いつもゆりかもめの窓から見えていた二式大艇がいなくなるのは寂しいですね。
台場公園 §
ついでに、ずっと前から行きたいと思っていた台場公園にも行ってみました。
ゆりかもめに乗って、お台場海浜公園駅下車。そこからテクテクと歩きました。
お台場といえば、ちょっと前のお洒落な最新スポット。しかし、台場とは本来江戸幕府が外国船が攻めてきた時に防衛するために築いた海上砲台です。人口の島がいくつも作られたわけです。それが、埋め立てによって地続きになってしまったわけですね。今でも、まだ1つだけ残った地続きではない台場もありますが。
それはさておき、元第3台場、台場公園にやって来ました。
砲台跡らしいものがある他、あちこちに、軍事拠点らしさを感じさせる雰囲気が漂いますね。周辺部が高く、中央部が低くなっているのは、明らかに敵の攻撃を防ぐ意図がありますね。
その他に、井戸らしきものがありました。
ここから地下水を汲み上げられるのでしょうか?
ちなみに、地面が湿っぽいところがありました。海水が染み込んでいるのでしょうか。
疲れ果てました §
お台場方面は、見た目以上に広く、歩き回ると疲れます。いや本当に疲れました。
でも、この広さは好きです。
無意味な蘊蓄 §
船の科学館、台場公園、東京テレポート駅。お台場周辺の同じ地域にありますね。では、東京23区の何区にあるか分かりますか?
実は、船の科学館→品川区、台場公園→港区、東京テレポート駅→江東区と、全て違う区に属しているのです。地図を見ているときに気付きましたが、ややこしいですね。