2004年03月21日
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夢の島公園・都立第五福竜丸展示館・夢の島熱帯植物館・カレーと植物展

Written By: 川俣 晶連絡先

 体調はボロボロだったので休みたかったのですが、精神衛生上、どこにも行かないのも良くないので、とりあえずどこかに行こうと思いました。

 行き先に決定したのは、最近気になっていた夢の島です。主に、 現代史の歴史的遺物としての第五福竜丸を見るのが目的ですが、その他にもいくつか理由があります。

 まず、夢の島の今を見たいこと。子供の頃はゴミ捨て場が夢の島と綺麗な名前で呼ばれることを揶揄する話がよくありましたが、夢の島のその後について何も知らなかったので、現状に興味があります。

 それから、よく利用する新木場の目の前が夢の島であったこと。有明ビッグサイトに行く時、普通ならゆりかもめを利用するのでしょうが、混雑時の輸送力に疑問があるし、結果的にこちらの方が早いので、市ヶ谷から有楽町線で新木場に出て、そこからりんかい線に乗るという経路をよく使っていました (今は、大崎経由りんかい線ですが)。そこで新木場で乗り換えたことは数知れず、メシを食いたくて新木場駅の周囲をウロウロしたこともあります。それなのに、まさかその目の前に夢の島の名を冠した公園があり、そこに第五福竜丸が展示されていたとは。かなりの驚きです。

夢の島公園 §

 新木場駅を出て北の方に歩きます。高速道路の下を通過すると、もうそこは夢の島公園です。しかし、これは非常に広いので、すぐ目的のものが見られると思うと大間違いです。そもそも、大きな看板が出ている入り口まで達するのに、けっこう歩かされます。

夢の島公園夢の島公園 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

都立第五福竜丸展示館 §

 案内板を頼りに歩いていくと、都立第五福竜丸展示館に到着しました。驚いたことに目の前がヨットの係留場です。新木場駅から内陸方向に歩いたはずなのに、ここに海を見ようとは。

都立第五福竜丸展示館都立第五福竜丸展示館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 内容はとても充実していて、軽く見るだけで終わりだろうと思っていたのは間違いでした。船そのものもかなり大きく、乗員23名を乗せて遠洋航海できるだけのスケール感のある立派な船でした。これも見応えがありました。

 マグロ漁に関する説明もありましたが、多くは水爆関係です。しかし、いかに被爆したかだけでなく、その後の世の中の動きも含めて説明しているところが良い勉強になりました。被爆後、世の中にどのような流れがあって、具体的に日本人の生活への不安がどう起こったのか、そしてアインシュタインらの科学者による懸念をどう表明したかなど。そういう文脈の中で見た第五福竜丸の存在意義が良く分かります。そして、それらの説明を読んで振り返ると、その第五福竜丸の現物があるのですから、インパクト大です。

 中でも良かったのは、被爆当日の日付のまま、それ以降めくられなかった日めくりカレンダーでした。これをめくることすら出来なかったということは、本当に大変だったのだろうと思います。

 ちなみに、エンジンは屋外の展示でした。

第五福竜丸のエンジン第五福竜丸のエンジン [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 けっこう力強いエンジンに見えました。小舟と馬鹿にはできませんね。

夢の島熱帯植物館 §

 ついでに、この公園内にある夢の島熱帯植物館にも寄ってきました。

夢の島熱帯植物館夢の島熱帯植物館 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 丁度、カレーと植物展という展示も行われていました。

 入ってみると、当然ですが、中は熱いですね。入る前に水分補給しておけば良かったと思いました。植物は素人で良く分かりませんが、雰囲気としてお化け屋敷のような感じを受けますね。明らかに身近な植物とは違う雰囲気のものが並んでいました。小さな恐怖体験という感じ?

 更に、食虫植物のコーナーまであって、小さな恐怖体験感は強くなります。ウツボカズラなどの現物が、ガラスで区切られることなく目の前に置かれているのを見ると、やはり少しばかり「うっ」と思います。

 食虫植物を飼育するために虫を与えているのか、という質問への答えが書いてありましたが、通常の光合成で十分であるため、与えていないと書かれていました。(表現は不正確だと思います。すいません。正しい解釈が必要である場合は、夢の島熱帯植物館に問い合わせて下さい)

 カレーと植物展は、カレーに使われる様々な原料となる植物の展示が並んでいました。なるほど、こういう植物があれなのか、という感じでしたが、いちいち名指しされても良く分からないのが哀しいところですね。

 あまり時間がなかったので、じっくりとは見られませんでしたが、それなりに納得して帰ってきました。

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