2002年02月28日
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なぜザクは終戦まで生産し続けられたのか

Written By: トーノZERO連絡先

 どうも、毎日何かのガンダムネタを書いてるような気がするので、このまま1日1ガンダムネタがいつまで続けられるか、チャレンジしてみましょう。

 1年戦争において、ザクは終戦まで派生型が開発され生産が続けられたと言えます。それどころか、終戦後もハイザックとして生産が続けられていますから、とんでもないロングセラーMSと言えます。

 しかし、現実にそんなことがあり得るのでしょうか? たとえば、ザクよりも圧倒的に高性能のゲルググがありながら、それでもザクを改良して生産し続ける価値があるのでしょうか?

 このことを史実から見てみましょう。第2次大戦において、ドイツは、大きく分けて数種類の戦車を生産しました。開戦時の主力戦車は、3号戦車や4号戦車と呼ばれるものでした。しかし、ソ連が傑作戦車T-34を出してくると、これらの戦車では太刀打ち出来なくなりました。それはT-34ショックとしてドイツ軍を震撼させ、より強力なティーガー(6号戦車)やパンター(5号戦車)が登場したわけです。では、ティーガーやパンターが登場したことで、それ以前の旧型戦車の製造が行われなくなったのかというと、必ずしもそうではありません。4号戦車は戦争が終わるまで改良と製造が続けられ、第一線で戦い続けたのです。

 その史実から考えれば、ザクが1年戦争を通じてずっと改良と製造が続けられたことは奇異なことではないでしょう。ザクは宇宙世紀の4号戦車と言えるかも知れません。

 しかし、なぜ、性能の劣る戦車を、最後まで製造し続ける必要があったのでしょうか? それは、2つの側面から理由が考えられます。1つは、必要性です。全ての敵が最強の戦車でなければ対抗できないというわけではありません。ある程度の性能が発揮出来れば、最強でなくても使い道はいくらでもあります。もう1つは製造の都合です。強力な戦車は製造にコストが掛かりますから、全てを最強最新の戦車で揃えようとしても、予算が間に合いません。全てが最新最強でなくても良いのなら、まだ使える旧型を改良しながら製造し続けるのは、賢い選択です。

 これと同じような事情がザクにもあったと考えることは、けして奇異ではないでしょう。

 と~のは、結局最後までこき使われた4号戦車を応援しています。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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