ザンジバル級巡洋艦ナンカーツ。
艦長のツバサ大佐は部隊の司令塔ともいうべきミッドフィールダーである。
彼の采配一つで、攻撃の前衛を務めるキスギ、タキの操縦するゲルググや、後衛を務めるイシザキのリックドムなどが鉄壁の連携攻撃を仕掛けるのである。
そして、間近に迫った敵は操舵手モリサキが自由自在に回避行動してかわすことができるのだ。
それに加え、ツバサ大佐は、ここ一番と言うときにゲルググで出撃して、敵艦へのトドメの一撃(シュート)をバシッと決めてくれるのである。
今日の敵は、サラミス改。楽勝ムードで交戦を開始したものの、攻撃が当たらない!
「ツバサ君、サラミスのブリッジを見て!」
「あれは……、ワカバヤシ君!」
それは、かつてツバサ大佐の下でムサイの操舵手を務めていた天才、ワカバヤシ中尉だったのである。
「ツバサ君、サラミスがモビルスーツを発進させたぞ。どうしたらいいんだ!?」
「発進したのはGMか?」
「ボールだ」
「全機撤退!」
「ツバサ君!? ボールなら楽勝じゃないか」
「駄目だ。僕にはボールを攻撃することはできない。だって、ボールは友達じゃないか!」
敵から奪ったボールで操縦訓練したツバサ君の過去を知るワカバヤシ中尉ならではの作戦は成功し、ツバサ君は痛い敗北を喫したのであった。
「でも、ナンカーツは負けない!」
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