預かったペットが死んだ。ただそれだけの話でも胸を打つことができる

　キー・オブ・ザ・トワイライトという、存在するかどうかも分からない謎のアイテム。誰もがどこまでそれを信じるか迷っているものの、結局、みんなそれを探す活動に入り込んでしまうわけです。

　実は逆説的に、そのような謎が存在することが、ゲームの参加者に生き生きとした潤いを与えていると言えるかも知れません。ゲームシステムすら超越する凄いアイテムというのは、たとえ半信半疑でも魅力的に感じられるのでしょう。

　しかし、ストーリーの本筋は、司が預かったペットが病気になり、それを直すアイテムを必死に探したものの手遅れとなり、死なせてしまう話でしょう。そして、死んだペットの飼い主が、司がどれほど苦労して直すためのアイテムを探したかも知らないまま、汚い言葉で司を罵ります。

　この出来事が、司という人物にどのような影響を与えるかは分かりません。しかし、真剣にペットと向き合い、必死になる司の姿は、見る者の心を動かす力があったということは言えるでしょう。そこまで純に1つのことに集中できるということは、それ自体が魅力的に見えることだと思います。

　と～のは、．hack／／SIGNを応援しています。

ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と～のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と～のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。