2002年07月01日
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宇宙世紀の駄ッ作機 AHMR-17A ハロ(続きの続きの続きの続きの続き)

Written By: トーノZERO連絡先

 正統があれば異端あり。異端の宇宙世紀史へようこそ。

 ハロの商品化の申し入れを多数受け取ったアムロ・レイは戸惑いました。ホワイトベースにおけハロの役割は、心和ませるマスコット・ロボットなどではなかったからです。もちろん、それはカツ・ハウィン、レツ・コファン、キッカ・キタモトの3人の子供が、単なる艦内のマスコットではなく、艦内のダメージコントロールの一部を担っていたのと同じようなことでした。

 アムロ・レイは思いあまってそのことを長々と説明する羽目になりました。しかし、そこで、アムロ・レイは思わぬ本音を聞きます。彼らは、ハロという名前を使う権利が欲しいだけで、アムロ・レイの作ったハロを再現する気などさらさら無かったのです。

 ある会社のハロ商品化企画書を見てアムロ・レイは絶句しました。それは、音声応答機能で持ち主の名前を発声する筆箱に過ぎなかったのです。

 てっきり、ホビーロボット開発の腕前が認められたと思ったアムロ・レイはすっかり気分を害してしまいました。

 しかし、相変わらず高いハロ人気から、正規にライセンスをアムロ・レイから取得しない製品が次々と世の中に溢れかえりました。

 それらは、筆箱どころではありませんでした。中にはハロ型ゴミ箱さえありました。

 これは良くないということで、アムロ・レイは頭を悩ませました。丁度そこに、権利の管理を代行してあげましょうという業者が現れました。

 アムロ・レイの主張を良く聞く担当者は、すぐにアムロ・レイと意気投合し、ハロ関連諸権利はすべて任せることになりました。

 これで一安心とアムロ・レイはのんびりとした生活を始めることができました。

 しかし、スーパーで買い物をしていると驚くべきものを発見しました。ハロ型ゴミ箱が堂々と販売されているではありませんか。慌ててアムロ・レイはそれをもって、管理会社に乗り込みました。

 ところが、そのゴミ箱は正規にライセンスした商品で、そのライセンス料はアムロ・レイの口座に既に振り込まれているというのです。

 そして、ゴミ箱など作るなというアムロ・レイの抗議は、契約書を盾にすべて却下されてしまいました。

 アムロ・レイは、いくらニュータイプのエースパイロットともてはやされようと、一般の日常生活ではただの騙しやすいお子さまでしかありませんでした。

 そこに救いの手を差し伸べたのは意外にもカイ・シデンでした。悪を暴くジャーナリストを目指すカイ・シデンは、詐欺まがいの業者にあっさり騙されたアムロ・レイを助けてやろうと思ったのでした。

 そして、アムロ・レイのかわりに業者と交渉して、もっと別の信用ある会社に管理を代行させることに成功しました。

 「さすがはカイさん」とアムロ・レイは素直に感心して感謝しました。

 しかし、ふと気付くと、また変なハログッズが世の中に溢れ始めました。特に量産型ハロと称するものは、「あのハロが君の友達になる」と、まるでハロのレプリカのような宣伝文句で売り出され、かなり広範囲に売れまくりました。

 もはやアムロ・レイには打つ手がありませんでした。

 しかし、お金だけはアムロ・レイの口座にどんどん溜まっていきました。アムロ・レイの生活はどんどん怠惰になっていきました。

 その後、大半のハログッズは大量に消費され、短い期間で消えていきました。

 しかし、宇宙世紀0120頃に1年戦争の真相を見直そうというムーブメントが起こり、その中で、本来のハロを再現しようと言う試みが行われました。

 残存した資料を付き合わせ、生存していた関係者の証言と合わせ、かなり良い状態で再現することができました。それは、ソフトウェアを除き、ほぼAHMR-17の初期状態を再現していました。ソフトウェアについては、アムロ・レイがバックアップディスクを保存していたかも知れないという話になり、遺品を管理していたキッカ・コバヤシがそれらしいディスクを発見しました。

 さっそく、そのソフトをハロにインストールすると、突然ハロは動き始めました。そして、関係者一同が何が起こるのかと見守っていると、そのまま通風口の中に入り込み、若い女性の部屋の音と映像を盛大に電波で送信し始めました。


ご注意: このコンテンツは、「バーチャルネットライター と~のZERO歳」と呼ばれるサイトに書き込まれた内容を変換して、本サイトに転送したものです。このコンテンツの内容は、「と~のZERO歳」という仮想人格が書いたものという設定であり、謎のアニメ感想家トーノ・ゼロと限りなく近いものの、必ずしも同一人格ではないことをお断りしておきます。

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