今回のLAST EXILE。
前回がタチアナが主役の物語とすれば、今回はラヴィが主役の物語ですね。しかも、ラヴィとクラウスがこんな風になった経緯が過去を振り返って回想されるという内容です。それが負傷して倒れたラヴィが寝ている間に語られるという演出が洒落ていて良いですね。
個別のところを見ると。
修理中のシルヴァーナ。アニメで、ちゃんと修理するシーンはあまり多くありません。実は、アステロイドベルトで修理する宇宙戦艦ヤマトほども丁寧にちゃんと描いた作品は多くありません。わずかな映像ですが、その中で、ちゃんと修理している感じがよく描かれていました。
傾いたシルヴァーナ。モノを挟んで水平にしてあるベッド。こういう描写もなかなかありませんね。不時着したなら水平を期待するのは難しいですから、当然傾いているべきものです。傾いている描写も宇宙戦艦ヤマト以来かも? (そうではないと思うけど)
回想に入ると。まず、髪の長い小さなラヴィ。今と違って髪が長いですね。
それから店で買う3番水。3番水とは何でしょう? リサイクルして3度目に再利用される水なのでしょうか。それなら、けして綺麗な水とは言えませんね。それが御馳走になる、というのが、この世界の世界観ですね。
父親達から仕込まれるクラウスとラヴィ。膝に乗せられて実機の上で教えられるとは羨ましい。
お父さんにいつもくっついていたお兄ちゃん達、こういう人物が出てくることで、ぐっと世界が広がる感じがしますね。しかも、このお兄ちゃんが……。
ラヴィとクラウスの父達による死を覚悟した別れの挨拶。けしてお涙頂戴の演出になっていないところが良いですね。
父達が死に、母も死んだ後。空を見上げるクラウスの表情が良いですね。
あのお兄ちゃんがアレックス……。
アリステアをナビに飛ぶディーオ。二人の会話が面白いです。
再び回想に戻って、ガタガタと走るヴァンシップの滑走。つんのめって、前部が破損して破片が飛び散る。そして逆立ち。この一連の流れが良いですね。初めて飛ぼうとする素人らしい感じです。
そして、初飛行。
家を売ってヴァンシップを守るラヴィ達。
ヴァンシップを牽引して運ぼうとする蒸気車。
グランドストリームを目指して急上昇する。揺れる機体。音もカチカチするところが、らしさですね。
馬車(馬かどうか分からなかったけど)で運搬されるヴァンシップ。この運搬シーンだけでも、これは凄いですよ。こういう描写をきちんと丁寧に描いていくのは、実はかなり大変だと思います。格好良く飛んでいるシーンのほうがずっと簡単でしょう。でも、それを手間を掛けて描くところが好感です。
仕事の依頼が取れないラヴィ。取るための練習を地面の上でやるところが、なかなか良いですね。映画『ダークブルー』で、自転車で練習する戦闘機パイロットをちょっと連想させました。演出意図は違うでしょうが。
自分たちの住む家も、人手を頼んで自分たちも一緒に建てる描写がなぜか泣けます。
現在に戻って。ディーオ達が発見するのは前回の謎の物体。リュシスの移民カプセルと言っているので、ワダチで大地球に向かうロケットのようなものなのでしょうか?
ラヴィのヴァンシップの修理を手伝うアレックス。やはり、アレックスがあのお兄ちゃん?
帰ってきたクラウスを迎えるラヴィの表情の変化。これが次回への伏線?
僕たちの街が落ちた、というクラウスの台詞で終わる終わり方。次回への引きもバッチリですね。
と~のは、もちろんラヴィを応援しています。
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