2003年07月15日
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ラティアスとラティオス、これはとても良くできた映画でびっくり!?

Written By: トーノZERO連絡先

 今日のポケモンは、映画公開直前の特番として、「劇場版ポケットモンスター・水の都の護神~ラティアスとラティオス」を放送。

 たまたま見始めたら、そのまま最後まで見てしまいました。

 見てしまった感想としては、あまりに出来の良い映画でびっくり、という感じでしょうか。

 この映画、事前に宣伝映像などを見て、何となく良い雰囲気を感じてはいたのですが。実際に見てみると、驚きの連続という感じでした。

 映像的に凄いCGを使っているというのもポイントではありますが、それだけでなく、非常に良心的な演出と、良質のシナリオも一緒に付いてきているのが凄いことですね。進化は、全方位的に訪れると言えば良いのでしょうか。本当に3DCGを使って本当に良くできた映像を作ってくる作品は、そういう技術面だけでなく全方位的に飛び抜けて凄いレベルに来ているように思われます。たとえば、LAST EXILEやマシンロボレスキューなども、同じ範疇に入るものだと思います。

 特に、この映画の3DCGで良いのは、ただ単に凄い映像を作っているだけでなく、それがきちんと見る者の目を楽しませるようにきちんと演出されていること。それから、2Dアニメーションのプロの発想で制約されることなく、自由自在に3Dであることの価値を存分に発揮したカメラワークが見事である、と思います。

 内容も、最初に泥棒達が出てきて、昔のおとぎ話の本を読んでいるところから始まり、そしてサトシ達のレースのスピード感。同じ歌なのにアレンジが違うオープニングが素晴らしいですね。見ている観客達の描写も、さりげなく凄くよく描き込まれているのですよね。一人一人、違う態度をちゃんと取っています。みんなが興奮している時に、つまらなそうにしている奴がいたり。こういうところを丁寧に描いていることで、凄く生き生きと楽しそうな雰囲気が出ていますね。そのあと、謎の女の子を追いかけていくサトシの描写も素晴らしいですね。女の子に誘われて、秘密の領域に入って行く、という展開がドキドキものだし、それが凄く良い雰囲気で描かれていますね。

 そして、登場人物達の魅力。泥棒二人組の性格の差もしっかり描かれているのが良いですね。ラティアスの可愛さは異種族感恋愛あるいは獣姦への誘惑? そして、最後の瞬間に人間の女の子が、帽子を取って、無言になって、ラティアスが変身した人間のふりをしてサトシに近づいてキスをしてしまうシーンなんか、もう最高ではないですか。

 一方、風で動く造形物など、形の面白さを見せてくれる様々なものが配置されているのが、目の愉悦をもたらしてくれますね。また、アニメとは少し違う「アニメーション」指向の雰囲気も少し感じられるのが、とても好感です。

 と~のは、こんな映画を作ってくれる湯山監督を応援しています。


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