2003年07月16日
川俣晶の縁側私について total 2197 count

平成15年度情報交換記述言語標準化調査研究委員会の委員に就任

Written By: 川俣 晶連絡先

 平成15年度情報交換記述言語標準化調査研究委員会(WG1)の委員に就任しました。

 今日、就任承諾書を日本規格協会の人に手渡しました。

 略称は、DDFDのようです。

 この委員会の委員になるのは今年度が初めてです。この委員会は、これまで多くのマークアップ言語などをJIS規格やTRにしてきたようです。XML関係は別の委員会があって、そちらの方の委員をやっていましたが、今年度はそれもこの委員会で扱うということで、私も呼ばれていきました。

 とはいえ、今年度のDDFDは、インフォーマルでオーソライズされたものではないそうです。その点で、規格を提案したりすることはできない立場らしいのですが、逆に言えば、その分形式にとらわれず自由に動ける強みがあるそうです。

 顔ぶれを見ると、パワフルな小町祐史さんを筆頭に、日本におけるXMLの思想的教祖村田真さん、Javaで有名な風間一洋さん、車椅子でハンディキャップもあるのに頭脳は切れる内山光一さんなど知っている人だけでも凄い人も多い委員会なので、できる限り頑張らねばなりません。今日のミーティングでは、私がレポートしたJIS X 4159 (つまりXML)の誤字なども取り上げられました。私にも貢献できることはありそうです。

 それはさておき。本当なら4月には委員に就任という話を書けるはずなのですが、いろいろ事務的なミスがあったようで、こちらも関係者も振り回されたようなところがあります。他に聞く話も含めると、このあたりの標準化関係の委員会は難しい状況のようですね。

 ちなみに、この委員会は無報酬です。ただ働き、と言うことですね。こんな委員会にのこのこ出ていくとは、まったく酔狂な話ですね (笑い)。

 XMLがJIS規格になっていることで大儲けした会社は、たまにはこういう人達が仕事をしているのだ、ということを思い出してくれると嬉しいですね。