魔法先生ネギま! 2 赤松健 講談社

　1巻でけっこう気に入ったので2巻も買ったわけですが。

　予想したのと違う意味で、なかなか良いものでした。予想は、良くできた美少女マンガ、というような漠然としたものでしたが。明らかに、それとは違う要素が詰め込まれていますね。ただ単に、いろいろな可愛い女の子がいるというだけではなく、ただ単に可愛い小さな男の子がいるというだけではなく。

　たとえば、図書館島というとても大きな仕掛けとも言うべき存在の面白さ。島一つが図書館という本好きにはたまらない設定だけでも面白いのに、地下に降りていくと様々な謎の部屋があったりします。更に、水の中に半分沈んでいる本棚という強烈なビジュアルと、水に浸っていたはずなのに痛んでいない本という不思議な展開。

　1つ1つの印象が非常に強烈で、さくさくとページをめくらせてくれません。ページが簡単にめくれないということは、それだけの中身が詰まっているということですね。とても良いものだと思います。

　必死に冒険を通じて勉強していくというストーリーも良いし。

　隠れてネットアイドルをしている女の子や、オヤジのようなエロ発言をする双子の女の子(の片割れ)も、キャラクター的に平板ではなく良く練られていて魅力的だと思います。

　でも、やはり一番面白かったのは、図書館島の冒険ですね。不思議な図書館の中を冒険するというのは、ワクワクします。