2003年10月05日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 2298 count

モデルグラフィクス 11月号 大日本絵画

Written By: 川俣 晶連絡先

 まず表紙の、かわにしけん作のレイとアスカ。

 正直なところ、これがどうして良いのか分からない、という感じがします。記号的には、好感の持てる記号が盛り込まれていて、原作に忠実なレイとアスカよりも、こっちの方がずっと良いはずなのですが。もしかしたら、塗りが気に入らないのかもしれません。塗り方そのものか、あるいは塗りで表現しようとしている何かか。

 しかし、一度だけ凄く良いということが分かった時間があるのですよ。

 ああ、そうか。分かった。これは素晴らしいと思ったのです。

 ですが、一夜明けたら分からなくなってしまいました。

 何なのだったのでしょうね、これは。

 さて、最も注目すべき記事はワンフェス関係のインタビューですが。

 拡大路線を廃止した'02年の冬から半歩退いている、という話は、言われてみれば何となく分かる感じがします。このときは、まだディーラーとして出ていた時期ですが、こちらがワンフェスに何が何でも無理してでも出よう、という意欲がそがれたことと、この半歩後退という話は、どこかで連動しているのかもしれません。まあ、あくまで、今だから思う後知恵に過ぎないかもしれませんが。

 では、こういう記事を見て、私自身が立体造形に対して何かをしうるのか、ということを考えると、かなり難しい感じがありますね。立体造形に感じる魅力はあるものの、有限の時間の中で、それに割ける時間はもう無い感じです。おそらく、プログラムを思い通りに書けない時期というものがあって、その時期に立体造形の世界に手を出してしまっただけだと思います。今は、1つの壁を乗り越えてプログラムが書ける状況になってきたので、他のことをやっている余裕がないということです。そのあたりの話題は、このサイトのソフトウェア関係のところでいろいろ書いていくことになると思いますが。

 それでも感じる立体造形への憧れは、もし実行するとすれば、3DCG上で行うことになるでしょうね。たぶん。実体があるものを扱うよりは、少しは楽なので。

 それはさておき、感想に戻ると。

 新製品のページで気になったのはタミヤの軽巡熊野。実は未組み立ての古い方の熊野があるんですが、素組して並べて比較してみたいような気がします。

 それから一番気になったのは、ハセガワの1/72 B-25Jの作例。どうも、B-25という飛行機が好きらしい、ということに気付きました。B-17, B-24, B-26, B-29, B-36, B-47, B-52, B-1, B-2といった名前も思い浮かびますが、それらと比較して、B-25だけは別格という感じのようです。2枚ある垂直尾翼や、全体のラインなどが魅力的なのでしょうね。たぶん、兵器としてのスペックの魅力ではないです。