2004年01月03日
川俣晶の縁側歴史と文化歴史資料館巡りtotal 4468 count

皇居・桔梗門から桜田門まで

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日は、皇居に行ってみました。桔梗門から桜田門まで歩きました。

 どうも、今年は「冒険!」がテーマになりそうで、このサイトもいつの間にか、「冒険!オータムマガジン」に名前が変わっていたりします。

 今日は、冒険をテーマに、特に目的地を決めずに外出してみることにしました。少し身体を動かさないと健康上良くない、というのが直接的な主な外出理由です。

 とりあえず電車に乗ってから目的地を考えられるのがパスネットの利点とも言えます。1月1日に小泉首相が参拝した靖国神社に行くのも十分に冒険に思えましたが、別の意味で冒険となる皇居を選んでみました。天皇陛下が出てきて一般人に顔を見せる場所を見てみるのも悪くない、と思った訳です。

 そこで、愛読書の文庫版東京都市図(昭文社)を電車の中で開いてみると、行幸通りという道があることが分かりました。このあたりが皇居の正面に当たるだろうと(間違った)あたりを付けました。ここに行くには、東京駅下車が便利そうです。というわけで、中央線で一気に東京駅へ。

やってきた東京駅やってきた東京駅 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 東京駅で下車して周辺を歩くというのは、実は滅多にない経験です。たいていは、乗り換えのために下車する駅という位置づけになるからです。ちょっと前に、@ITへ打ち合わせに行くときに降りたのが新鮮でした。今回は、そのときとは別の方向に歩いていくことになります。

 行幸通りを歩いていくと、皇居が見えてきました。

まさに城まさに城 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 こんな光景を見た感想は、「まったくの城じゃないか」という当たり前のことでした。当たり前ですが、これを見ると感想が沸いてきます。まるで天皇らしくありません。これは完全に、武士のための施設です。天皇のための施設ではありません。歴史的に、武士と天皇は全くの別文化の担い手であって、こんなに実戦的な施設は天皇には似合いません。これを見てしまうと、京都人が「天皇は一時的に東京に行っているだけ」とトンチンカンなことを言う理由も何となく分かります。確かに、そう言いたくなる光景ではあります。

 しかし、よく考えてみれば、天皇とは倒幕から終戦まで、軍を掌握する軍事指揮官的な性格も持っていたわけで、その点では違和感がないと言えるのかもしれません。(そのあたりが、京都人には見えにくい部分?)

 さて、そのまま歩いていくと、桔梗門に出ました。

桔梗門桔梗門 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 何やらものものしい警備です。

 しかし、観光客は、この門を見ようとせず、南の方に歩いていきます。

 どういうことかと思ったところ、そちらの方に本命の見物場所があるらしいことが分かりました。

 歩いていくとありました。坂下門です。

坂下門坂下門 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 しかし、ここも終着点ではないようです。

 もう一度、地図を見ると、更に先に皇居正門があることが分かりました。

 そのままテクテクと歩き続けました。ともかく、広いので歩くだけで疲れます。まるで東京ではないようです。風景も、東京離れしています。

 そして、やっと皇居正門に到着。

皇居正門皇居正門 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 このあたりは、地面が砂利敷きで歩きにくいので、なおさら疲れました。

 なるほど、これが正門かとしげしげと眺めました。

 他に、こんな建物も見かけました。

祝田町見張所祝田町見張所 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 警察の見張所ですが、他の場所なら、歴史博物館でなければ見られないような建物です。他の建物もそうですが、本当に歴史の遺物が現役で使われているようで、実に興味深いですね。ただ、こうして周辺を歩くだけでも興味深いです。

 さて、ここから引き返すのも面倒なので地図を見ると、このまま南下して桜田門に出ると、有楽町線の桜田門駅が近いことが分かりました。

 というわけで、桜田門まで歩きました。

桜田門桜田門 [300x225] [600x450] [750x562] [1000x750] [1632x1224]

 この門は、これまで見た門と違って、くぐって通ることができましたが。これも、他の場所なら歴史博物館に展示されるのが相応の建物ですね。そんな建物を身ながら歩けるのは、なかなか楽しい経験です。

 ちなみに桜田門をくぐって外に出ると、目の前には「いわゆる桜田門と呼ばれる建物」が見えました。なるほど、だから桜田門と呼ばれるわけか、と納得してしまいました。

 というわけで、何のために出歩いたのか目的も定かではありませんが、意外にも面白い結果となりました。

 このほかに、北の丸方面や、三の丸尚蔵館なども気になる場所で、機会があれば行ってみたいところです。

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