2004年01月03日
トーノZEROアニメ感想出撃! マシンロボレスキュー total 3003 count

この奇跡的な大傑作も、ついについに悲しい見納めの時が来た!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。

 今日のMRRの感想。

 お正月スペシャルとして、前後編の一気放送。

 事実上、ドラマは前回で終了済み。そのあと、いったい何をするのか、気になるところでしたが。実に面白い、その後の彼らのドラマを見せてくれましたね。

 まず、「お正月だよ大隊出場」というのはドリフのセンスでしょうか? 神戸監督は同年代のようなので、そういう状況でも違和感はありませんが。このタイトルのセンスは好感です。

 提供のバックの絵が、みんな違うポーズで凝っていますね。と思ったら、最後に印象深く出てくる写真そのものだったのですね。

 MRRの新人達。それに対して、エースがくだけた教官をやっているところが笑えますね。

 広報担当官もやっているアリス。可愛いところをたっぷり見せていますね。

 過去の映像を総集編でもなく、回想でもなく、教育映画にするナイスアイデア。同じ過去のフィルムを使い回すにしても、こういうアイデアを活用してくれると、見る方も新鮮さがあって嬉しいですね。

 しかし、教育映画のはずが、可笑しいシーンも含まれているのが笑えて良いですね。

 これ以外にも様々な方法がある、と正解を1つにしない教育内容も良心的です。

 私はレスキュー魂そのものなのだ、と言い切るマシンコマンダーも、センスがぶっ飛んでいて、そこが泣かせどころですね。

 警視庁に入ってしまった誠。

 3つ同時の通信が入ってくる緊迫のシーン。

 CMでやっていたムゲンバインがまさか登場するとは。てっきり別個のシリーズになると思ったのに。こういう形で、新しいオモチャの見せ場も作るところが、スポンサーからも祝福される幸せな作品作りということなのでしょうね。

 社長をやっている大地。

 何度もひたすらボケをかましているのに絶対にウケないショウ。そこに相方登場。そのまま新人相手に突っ込み研修。そういうことを、子供達に教え込むシーンの可笑しさ。

 やけに格好良いジャイロとロボマスター二人。

 ガラゴロレスキュー隊を指揮する鈴。鈴を兄貴と呼ぶボケがナイス。

 全て誠がうまくやってくれている、という言葉を聞いたアリスの「うふ」の可愛さ。

 総理大臣が小百合、という想像を絶する展開。まさにMRRの黒幕。更に、法律を変えさせる、という夢を果たしたというのが凄いですね。

 演説を聴く無重力の二人の映像のレイアウトの良さ。

 サバンナの太陽。

 ジェットチームの変な体操。全員同じ動きでもなく、とても面白いですね。

 巨大化したボン。ボンはいったい何者なんでしょうね? 結局、すっきりした説明無しに終わったのが、なかなか大胆で面白いセンスです。

 髪を伸ばした年を取った鈴。ずいぶん綺麗になったではありませんか。

 キリマンジャロならぬキリセンジャロという地名の可笑しさ。

 歌詞違いのEDの歌詞が泣けますね。

今回の一言 §

 最後に一言でまとめるなら、こんなに凄い作品を見ることができて幸せでした。映像的にも、内容的にも。MRRは子供に見せることも出来ながら、大人も引き込む魅力があり、しかもオモチャの宣伝という意味でのスポンサーのための配慮も出来ており、その上、あくまで気持ちの良い最後の余韻を残してくれています。最近、特に高く評価した作品としてはLAST EXILEであるとか、少し前のラーゼフォンなどがありますが、それらと比較しても、MRRはそれらよりもずっと上、とても良い印象を残した極上の作品だったと思います。

 これほどの作品は、おそらく、そうそう簡単には生まれてくることはないでしょう。しかし、少なくとも神戸監督以下のスタッフの皆さんはこの作品で悪い結果を残していないはずなので、ぜひとも次回作を期待したいと思います。