2004年01月22日
トーノZEROアニメ感想十兵衛ちゃん2~シベリア柳生の逆襲~ total 2171 count

果てしなく続く悲しみの連鎖は、これでもかというぐらいに続く!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、トーノZEROです。

 今日の十兵衛ちゃんの感想。

 柳生十兵衛じゃないと言いつつ、斬りつけられると片手でサッと真剣を受け止める自由。無刀取り。ラブリー眼帯無しでも、こんなに高度な技をさりげなくやってしまう自由。普通の変身ヒーローではないわけですね。まさに、自由が2代目十兵衛なのです。

 だから、歩朗に一生懸命、十兵衛ではないと主張しているのに、ますます歩朗は自由が十兵衛だという確信を深めてしまいますね。悲しみの連鎖です。

 それを見ている鮎之介。一生懸命、命を張って大切に守ってきたラブリー眼帯の否定とも言える自由の態度、発言に、思わずラブリー眼帯を見てしまう。悲しみの連鎖です。

 自由の胸に抱き抱えられるフリーシャの表情。倒すべき仇に、こんな風に抱かれてしまう状況。ただ敵として憎めれば、もっと楽であったろうに。また悲しみの連鎖。

 実写人形劇という大胆な演出。

 朝食時、家族みたいという自由。自由以外は、家族みたいと言っていられる状況ではないというのに、無邪気に自由からそのように言われることも、悲しみを産む?

 斬りかかれているのに微動もしない自由。そして、空気が舞い上がって、違う表情が見える自由。普段はあらわにしない自由の心情の発露か?

 要らないと言って、ラブリー眼帯をフリーシャに投げる自由。

 明らかに自由には必要がないどころか、邪魔になるだけのもの。それを押しつけられることは自由にとっての悲しみ。

 しかし、投げられたフリーシャは、それを手に入れるために必死にやって来たわけで、そんなにあっさり投げ出されることはショック。

 歩朗から見ても、宿敵十兵衛があっさりと勝ちを譲っているのは自らの人生を否定されたようなショック。

 そして、これだけ必死にラブリー眼帯を大切に運んできた鮎之介も、自分の人生を否定されたようなショック。

 まさに、悲しみの連鎖。

 涙無くしては見られない内容です。

今回の一言 §

 ついでに、自由の父親も悲しい立場ですね。

 好意を持ってくれる女性達に対して、ゴーストライターの仕事をしていることを隠し通さねばなりません。