2004年01月29日
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ソフト冒険記・Adobe Version Cue 画像ファイルも世代管理の時代に?

Written By: 川俣 晶連絡先

 Adobe Creative Suites Premium 日本語版 アップグレード Windows版などというものを買ってしまいました。

 しかし、いじる暇がありません。

 やっと、昨日、インストールだけは行いました。

 インストールすると、見慣れないアイコンが画面に見えるようになりました。

見慣れないアイコンが

 これがAdobe Creative Suitesのインストーラが入れたものであることは容易に想像ができました。しかし何をするものか知りません。

 ダブルクリックしてみると、以下のようなダイアログボックスが開きました。

ダブルクリックしてみた

 設定がオフだと言っているので、動かしてみれば分かるかと思ってオンにしてみました。

 そして、まずは何か初期設定が必要だろうとあたりを付けて、文字が黒くなって押せるようになった「ワークスペースの管理をクリック」をクリックしてみました。

ワークスペースの管理をクリックワークスペースの管理をクリック [300x274] [556x508]

 すると認証が要求されました。適当に、ローカルマシンのアカウントを打ち込んでみましたが通りません。空の文字列でも通りません。Administratorも駄目です。さっぱり分からないので、きちんと調べようと思ってヘルプをクリックしてみると。

なんと英語のヘルプなんと英語のヘルプ [300x271] [600x542] [750x678] [928x839]

 なんといきなり英語のヘルプが。

 私が買ったのは日本語版ですよね?

 思わずいろいろ調べて、Resources and extrasのCD-ROMにPDFのドキュメントがあることを発見しました。これを開いたところ、日本語で一安心。ちゃんと日本語訳を作ってあるのなら、なぜ、ソフト本体から起動するヘルプは英語なのでしょうね?

 これを読んで、IDとパスワードはsystemであると判明。しかし安易な選択です。

 さて、これで一通り操作可能になりました。

 とりあえず、PhotoShopCSでファイルを開いてみることにしました。

 普通にファイルメニューの開くを選ぶと、以下のような感じですが。

ファイルを開くファイルを開く [300x267] [600x535] [677x604]

 ここで、Version Cueボタンを押すと、Version Cueプロジェクトからファイルを開けるようになります。

Version Cueプロジェクトを開くVersion Cueプロジェクトを開く [300x267] [600x535] [677x604]

 Version Cueプロジェクトのファイルは何が違うのかというと、ななななんと、ファイルの世代管理ができるのです。

 ファイルメニューの「新しいバージョンを保存」を選ぶと、それが順次保存されます。そして、過去のバージョンを再び見ることができるのです。

 Version Cueとは、SCCSやRCSやCVSやVisual SourceSafeなどの同類だったわけですね。ただ、扱う対象が、アドビのクリエイター向けソフトのファイルであるという点が違うわけです。

 ファイルメニューの「バージョン」を選ぶと以下のように、ちゃんと履歴もビジュアルに見ることができました。

確かに世代管理されている確かに世代管理されている [300x189] [600x379] [605x383]

 更にVersion Cueでは、WevDAVなどを使ったネットワークベースのプロジェクト共有もできるようですが、サーバ側でWevDAVなど使ったことがなく、そのあたりの準備が出来ていないので、今回はパスとしました。これはまたいつかの機会に冒険しましょう。

感想 §

 世代管理は便利で有り難い機能です。

 しかし、プログラムに埋め込む画像などを扱っている場合、ソースコードの世代管理と全く別個の世代管理になってしまう点がイマイチ、スムーズではありませんね。そういう意味では、画像ファイルもVisual SourceSafeにバイナリーファイルとして登録するやり方は変わりそうもありません。

 なかなか上手く行かないですね。