2004年03月01日
川俣晶の縁側ソフトウェアりすと亭開発日誌total 2632 count

過去ログ取得を行うコマンドメールが存在しない理由と対処方法について

Written By: 川俣 晶連絡先

 過去ログを #get 1-100 というような形で取り出したいという質問があったので、これを機会にあらためて説明をしておきます。

 りすと亭には、過去ログ取得を行うコマンドはありません。その理由と対処方法について以下に説明します。

なぜ無いのか §

 一般利用者がりすと亭の機能にアクセスする方法としては、簡易httpd機能にWebブラウザによってアクセスする方法と、コマンドを記述した電子メール(コマンドメール)を送る方法があります。

 しかし、過去の運用実績上、コマンドメールは誤操作が多いのが実情です。たとえば、以下のような問題が起きています。(なお、これらのトラブルは、りすと亭に限りません)

  • コマンドメールの書式が使用ソフトによって異なるということに気付かず、他ソフトのコマンドを送信する
  • コマンドメールを、コマンドメール受け付け用の電子メールアドレスではなく、一般配送用の電子メールアドレスに送り、それがリスト板メンバーに配送されてしまう
  • コマンドメールが誤って配送された場合、なりすまし操作防止用に必要とされているパスワードも配送されてしまう

 コマンドメールで可能な操作は、Webブラウザからでも全て操作可能です。Webブラウザで操作すれば、常に操作方法のガイドが表示され、また誤操作した場合は即座にそれに対応するメッセージが表示され、やり直すことが出来ます。また、操作を誤っても、コマンドメールやパスワードが配送されることはありません。

 このような状況から考えて、コマンドメールよりもWebブラウザを使用して管理して頂くことを推奨しています。現在のりすと亭でサポートされているコマンドメールは、基本的に過去のバージョンとの互換性のために用意されたものに限られます。そのため、機能的には極めて限られたものしか提供されていません。

 そのような事情から、過去ログ取得のコマンドメールはサポートされていません。

ほぼ同等の結果を得る方法 §

 過去ログを #get 1-100 というような形で取り出すのと、ほぼ同等の結果を得るには以下の手順を取ります。

  • Webブラウザで過去のメッセージのページ([メッセージ閲覧])を表示させます (たとえばtestml4であれば、このページがそれに該当します
  • 次に、メッセージ番号として1-100のような文字列を入力します
  • 「インポート形式」を選んでメッセージを読むボタンをクリックします
  • 表示されたら、---------------------- CUT FROM HERE ----------------------の次の行から---------------------- CUT UNTIL HERE ----------------------の手前の行までの範囲を選択して、コピーします
  • これをテキストエディタ(Windowsのメモ帳など)に貼り付けて保存します
  • 電子メールソフトのインポート機能で、このファイルを取り込みます

 以上の手順で、ほぼ同等の結果が得られます。

 コマンドメールの過去ログは一度に取得できるメール数などに制限があって、大量の過去ログを得るには繰り返しコマンドを送信する必要などが生じることがありますが、上記方法にはメール数の制限などはありません。必要な方は、ぜひご活用下さい。

注意事項 §

 あまり多くのメールを同時に表示させようとすると、システムやネットワークに過大な負荷が掛かったり、Webブラウザがタイムアウトして処理を打ち切ってしまう可能性もあります。一度に千通程度を取得することは問題ないと思いますが、数万通を取得する場合は分割した方が良いかも知れません。また、Webブラウザはあまり大きな文書を扱うようにはできていません。長い文書を表示した場合は操作が極端に重くなることも考えられます。

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