2004年03月02日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 1826 count

スレイヤーズすぺしゃる 22 Gハンター・フォルクス 神坂一 富士見書房

Written By: 川俣 晶連絡先

 やっと読み終わりました。

 こんなにサクッと読める本に、こんなにも時間が掛かるとは。地獄の2月は終わったはずなのに、次から次へと用件が舞い込みすぎ。

 それはさておき。

 今回は、内容よりも、なぜスレイヤーズすぺしゃるは面白いのかについて、思ったことを書きます。

 スレイヤーズすぺしゃるの長所とは、ずばり、長すぎないことだと思います。言葉が多すぎないことです。20世紀末は分厚い本が流行っていましたが、厚ければと良いいうというものではありません。内容を絞り込んでぎりぎりまでシェイプアップした作品には、また別の味わいがあります。そして、シェイプアップした作品は、読むのに要する負担が少ないという決定的な長所があります。それだけでなく、シェイプアップすることで研ぎ澄まされた本質がキラリと光ります。

 更に、スレイヤーズすぺしゃるで特筆すべきは、音楽的な独特のリズム感です。1つの作品が文字に沿ってスムーズに最初から最後まで流れていきます。この美しいリズム感は、全ての小説に備わっているとは到底言えないものです。やはり、これはスレイヤーズすぺしゃるならではの長所に数えて良いと思います。

 というわけで、スレイヤーズすぺしゃるは実に優れた傑作小説であると思うわけです。