2004年04月28日
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悪の征服者であろうと、秩序を取り戻すためにはその力を使うべきという、1つの健全な思想を持つ阿修羅丸!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のSDガンダムフォースの感想。

サブタイトル §

第17話 「新たな刺客、その名は阿修羅丸」

あらすじ §

 ダークアクシズは、新しい刺客を送り込んできます。

 それは武者ガンダムの阿修羅丸。

 阿修羅丸は、過去に因縁のある爆熱丸に挑戦状を送り、決闘を行います。

 決闘中に、ヘンが伏兵を発見。ゼロが探しに行きますが、発見できません。

 爆熱丸も徐々に本気になります。しかし、阿修羅丸は複数の腕を使うという奥の手を出してきます。二人は互いに必殺技を使いますが、爆熱丸は剣を折られ、ピンチになります。

 そんな爆熱丸を身体を張って守るキャプテンは重傷を負います。

 それでも続く戦いに、なぜ戦うのかと間に入って止めるシュウト。

 阿修羅丸は立ち去ります。

 しかし、SDG基地に帰還するガンペリーには、コブラ丸が張り付いて、基地の場所を探ろうとしていました。

感想 §

 ただ剣を打ち合うだけの、やや退屈な話かと思いきや。

 決闘のバックグラウンドにあるのは、世界を救う価値観の対立だったわけですね。

 彼らの故郷の世界は、悲惨なまでに崩壊しています。その状況を何とかしなければならない、という点では誰も異論はありません。しかし、あくまで悪の征服者に従っている限り、状況は良くならないと思う爆熱丸と、秩序を回復するためには征服者の力であっても使うべきだと考える阿修羅丸、二人の主張は相容れません。

 そして、相容れない主張のぶつかり合う戦場で、主張よりも仲間を助けることを優先したキャプテンが重傷を負ってしまいます。

 相容れない正義のぶつかり合いが、いかに不毛であるか。そして、もっと重要なことがあるはずだという信念を身体を張って示すキャプテンやシュウトの存在意義は大きいと思います。

今回の一言 §

 いや、正確に言えば、キャプテンも相手がダークアクシズであれば戦わねばならないという硬直した価値観を示しているので、必ずしも手放しで褒められるものではありませんが。しかし、そういう各人が持つ限界が真摯に描かれることは、好感できる特徴です。

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