2004年06月17日
トーノZEROアニメ感想鉄人28号 《2004年版》 total 5385 count

本当は宇宙に行きたいだけのケリーと、その心情を最後まで理解できない正太郎!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の鉄人28号の感想。

サブタイトル §

第11話 「超人間・ケリーの最後」

あらすじ §

 ケリーは敷島をさらって秩父山中に行きます。

 それを追う正太郎達。

 しかし、敷島は自らギルバートと共に出てきます。うまく逃げてきたと言います。

 そして、敷島はロケットの打ち上げをすぐ行う必要があると言います。

 実は敷島はケリーの変装でした。ケリーは打ち上げ直前のロケットにしがみつこうとします。

 ケリーの目的をロケット破壊と誤解した正太郎達は、ケリーがロケットに近づくことを阻止しようとします。

 本物の敷島が現れ、ケリーを行かせてやれ、と言います。

 ロケットは打ち上げられ、ロケットにしがみついたケリーの身体は、途中で崩壊します。

 ケリーの兄弟、本物のジョンソンが現れ、ことの経緯を説明します。

感想 §

 話を要約すれば、ケリーはただロケットで宇宙に行きたいだけだった、ということになります。

 しかし、その心情を、敷島以外は誰も分かってやることができなかったわけです。

 そして、事後、正太郎はケリーの心情について分かったようなことを言っていますが、本当にそれが彼の心情を分かったことになるのか。ある種のきれい事としての終わり方にはなっていますが、あの台詞によって本当に正太郎がケリーや敷島やドラグネットやジョンソンの心情に迫れたかどうかは、かなり危うい感じがします。

 しかし、少なくとも敷島の態度には、そんな危うさとは別に、確かにそこに何か意味のある相互理解があるということを感じさせるものがありますね。

今回の一言 §

 それにしても、鉄人や正太郎には良いところのない話ですね。鉄人はギルバートに腕はもぎ取られるは胸は溶かされるはボロボロです。正太郎も、誤った認識で戦いを続けて敷島に止められる状況だし。そういう意味で、実は正太郎は主人公ではなく、狂言回し的な存在なのかもしれません。