謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のファフナーの感想。
サブタイトル §
第3話 「迷宮 ~しんじつ」
あらすじ §
竜宮島は新国連の偵察機に捜索されていました。
そこで島を移動することが決定されます。
一方、一騎だけでは戦力不足ということで、他にも形成数値の優れた子供をパイロットとして選びます。
司令官はその子供達の親たちにそのことを伝えてまわります。
彼らの訓練が開始されますが、一騎以外は使い物になりません。
そんなとき、一騎は謎の光る少女に導かれ、地下奥深くで謎の少女を発見します。
スフィンクス型の敵と、新国連の偵察機が同時に接近します。総士は、新国連の偵察機をスフィンクス型の敵に誘導し囮になってもらって時間を稼ぐ作戦を提案します。
一騎は航空機に取り付けられたファフナーで出撃します。
感想 §
そうか、こんな話を見せてくれるのか!
何が良いと言って、パイロットに選ばれた親たちのリアクションが素晴らしいですね。そして、それを伝えに行く司令官の雰囲気も。明らかに、これは大人のためのアニメです。非幼児向けアニメと称する中高生向けアニメの大半が、しょせんは子供だましに過ぎないのと同程度の確かさで、これは非中高生向けアニメとしての側面を持っていると思います。その点で、この作品はとても良心的です。
このあたりは、たとえて言うなら、獣戦士ガルキーバの戦士達の親の描写に匹敵するぐらいの傑作だと思います。しかし、視聴率的に振るわなかったガルキーバの二の舞にはなって欲しくないですね。
それはさておき。
人類からも隠れる島、という背徳感は最高ですね。なぜ隠れねばならないのか、その理由はまだ明かされていませんが、本当に彼らは正義の側と言えるのだろうかという疑問を抱かせます。
島を移動させる!という最近のアニメでは描かれないスケールの大きな大仕掛け。動く島といえば、ドリトル先生に出てくるものか、あるいはゼロテスターの人工島か。明らかに最近のアニメのリアリティの文脈にはないものですね。ワクワクします。
秘密基地に行く選ばれた子供達が、そこで制服を着た親を見つける違和感。日常と非日常の境界が微妙に壊れた描写ですね。そう、境界を踏み越えたのではなく、境界が壊れたように感じられるところが、秀逸です。
光る少女に導かれる一騎。一度はエレベータに誘導されますが、それを一騎が使えないと気付くと、ちゃんと階段に誘導する描写が凄く良いですね。この描写で、光る少女が間違いなく一騎を導いていることが分かります。たまたま通りかかった遅刻しそうなウサギを追いかけている訳ではないのです。
そして、極めつけは「僕たち二人なら飛べるさ」と言う総士。愛を感じさせかねない危ない言葉ですね。
今回の一言 §
息子の読んでいる漫画は実は父が描いている、というのもさりげなく凄い展開ですね。