酷い話もあるものですね。
より
富裕な国のプレイヤーたちが、ゲーム内でより有利なポジションを手に入れたり、ゲームの単調で退屈な部分を抜け出すためだけに気軽に数百ドルを支払う一方で、貧しい国の一部の人々が、ゲームを一日中プレイしてゲーム内の仮想通貨やアイテムを集め、現実の金銭を稼いでいるのだ。
アメリカはここまで進んでいるのかと思いきや。
どうも、Final Fantasy XIの話のようで、当然日本のプレイヤーもサーバを共有しているので、他人事ではありません。
マルチプレイヤーのゲームは、従来のシングルプレイヤーのゲームとは、見た目が似ているだけで全く性質が異なっていると思いますが、こんな側面もあったわけですね。
シングルプレイヤーのゲームは、通常、外部との通貨やアイテムのやり取りができないので、金を払っていきなり何かを手に入れることは困難です。しかし、ゲーム内の取引もゲーム性の一部であるマルチプレイヤーのゲームは、必然的にリアルの金銭を介した交換が可能です。たしか、Final Fantasy XIでは、そのような行為は利用規約違反になると思いましたが、システム的に制約される訳ではありません。
とはいえ、従来ならそれが本当に儲かる商売かというと怪しい面がありました。しかし、賃金の安い国の人達を、安価な労働力として使うとなると話は別ですね。こうなると、従来、シングルプレイヤーのゲームに向かい合ってきた良識やセンスでは対処できない、というレベルではありません。これはゲームという枠を超えた国際的な問題と言えます。