2004年08月27日
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覇者の戦塵1944 ラングーン侵攻 上 谷甲州 中央公論新社

Written By: 川俣 晶連絡先

 結局、何となく読み始めたら一気に読んでしまいました。

 何が泣かせるかといえば。

 明らかに無能な指揮官による命令系統無視、そして理性的な部下の震源を受け入れない硬直さ。それにも関わらず、頑張ってしまう現場の有能な者達。

 もはや軍隊とは言い難い混乱した状況で、それでも戦いは進行しているわけですね。

 一方、島の戦いも必死の戦いを行う英軍に、次々と裏をかかれて劣勢を強いられる日本軍が泣かせますね。判断ミスを犯した指揮官がずっと自責の念に駆られる描写も泣かせます。

 まさに戦いが進行しているその場にいる者の視点から見た描写は相変わらず見事ですね。