2004年08月31日
トーノZEROアニメ感想陸奥圓明流外伝 修羅の刻 total 3384 count

視聴者までがまるで親友が死んだかのような気持ちにさせられる悲しい一話!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の修羅の刻の感想。

サブタイトル §

第22話 「さらば友よ」

あらすじ §

 出海は、新撰組の屯所で、新撰組は龍馬を殺していないと言われます。

 沖田は帰ろうとする出海と戦いたがりますが、沖田の病気を見抜いた出海は直ったらやろうと約束して戦わずに立ち去ります。

 出海は、伊東が犯人だと目星を付け、かれを殴り殺します。

 新撰組は後始末は自分たちで付けると言い、出海はそれに任せます。

 出海は江戸に戻り、龍馬から託された遺品をさな子に渡します。

感想 §

 これは凄い内容ですね。

 無敵の陸奥が敵をなぎ倒す内容よりも、もっと凄いです。

 何しろ、見ているこちらまでが、出海と一緒に龍馬の死を本当に悲しいと思ってしまうほどの凄い構成力、演出力です。

 出海に向かい合う土方。戦おうとする沖田。大きなことを言いながら情けなくやられる伊東。江戸の者達。そして、坂本の死を、天の命によって大事をなした人物と、生身の人物の2つに分けて語る出海自身。それらが全て、出海の悲しみを実にくどくなく上手く描き出して、見ているこちらまで巻き込まれて泣きたくなってしまいます。龍馬の死は、100年以上も昔のとうに知れ渡った出来事だというのに、今更泣きたくさせられてしまいます。これは凄い演出力です。

 しかし、単なる演出の力だけの問題ではない、と言うことも言えますね。やはり、坂本龍馬とは、それだけの魅力のある人物です。

今回の一言 §

 龍馬が邪魔なのは、実は薩長の方、という指摘によって、この作品は実に奥行きのある大人の内容になっていますね。そして、それを子供も見る時間帯にストレートに放送しているのは、未来の大人である子供達にとっても価値あることだと思います。