2004年09月14日
トーノZEROアニメ感想陸奥圓明流外伝 修羅の刻 total 2905 count

同じシーンを新たに作り直すという、あまりに贅沢さを堪能せずして何を堪能する!?

Written By: トーノ・ゼロ連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の修羅の刻の感想。

サブタイトル §

第24話 「雪の如く」

あらすじ §

 沖田を見舞いに来ただけの出海。

 しかし、今日は身体が軽いという沖田は、病は直ったと言い、勝負を挑みます。

 途中で沖田は倒れます。その沖田に、出海はもう一度突きを見せてみろと言います。

 最後の力で三段突きを行う沖田。

 出海は沖田が天才剣士であることを認めます。

 そして、出海の蹴りが沖田に決まっていました。

 沖田は死にます。

 死に際に、沖田は出海に、土方への伝言を頼みます。そして、土方をよろしくと言います。

 その出海の前に、沖田の仇を取ろうと刀を構える蘭が。

 蘭の振り下ろす刀を出海は避けませんが、それでは人は殺せません。

 出海は、討たれてやっても良いのだが、沖田との約束を果たさねばならない、と言い、更に弔ってやるのが先だと言います。

感想 §

 今回は表現が凄いですね。

 まず最初から回想シーンがぶっ飛んでいます。

 かつてあった出来事なのだから、そのときのフィルムを使えば良いものを、別個の映像を新たに作っています。しかも、死の匂いが濃厚に漂う映像です。

 そして、「死の匂いが濃厚に漂う映像」は、全編に渡って続きます。

 その匂いから自由であるのは、蘭だけです。

 出海もまた、死を濃厚に背負っています。

 だからこそ、出海は蘭に仇討ちされても良いとまで言うのでしょう。しかし、沖田との最後の約束があるために、出海はまだ生き続けなければなりません。

 この状況で、まだ出海が生き続けることができることが、陸奥最強の証と言えるかも知れませんが、この時点で既に陸奥は終わっていますね。

 印象的なシーンとしては。

 まず、俺は弱くなったかも知れないという出海。

 そして、鞘を捨てる沖田。鞘を捨てるというのは、いかにも意味ありげですね。

 明らかに病人である沖田に、それでも「立て沖田」と叫ぶ出海。この無茶っぷりも、互いに死を意識した者同志だから言えることでしょうね。

 それから、無精髭が描かれているところも凄いと思いました。

 かまえたまま動かない二人。頭に降り積もる雪、というのも凄い大胆な演出ですね。普通なら、子供達が見ている午後6時台にできる演出ではないでしょう。

今回の一言 §

 初夏に雪が降るという非常識な演出。本来、歴史から逸脱できないはずの堅苦しい歴史アニメですが、それゆえに自由奔放になり得ると言えますね。