2004年09月23日
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To be (or not to be?) continued. また出たフジテレビの必殺技、終わってないのに放送終わらせちゃう打ち切り獄門!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のサムライチャンプルーの感想。

サブタイトル §

#17 酔生夢死 ふた夢

あらすじ §

 自分の村を妻子まで皆殺しにし、藩士まで殺したと言われるオクルの過去が明らかになります。

 オクルの村は、松前藩が持ち込んだ伝染病が蔓延したのでした。そして、それ以上の感染を恐れた松前藩が村を燃やしてしまったのでした。オクルはそれに怒り、藩士を殺害してしまったのでした。

 ジンは、再び雪丸と戦い、勝利します。

 ムゲンはオクルと戦いますが、途中で松前藩士達が邪魔に入ります。

 オクルは真実を藩士達に語りますが、藩士達はそれでも使命を果たすのだと言い、オクルを襲います。

 ムゲン、ジンは松前藩士に斬りかかります。

 オクルは火矢で燃える身体を崖から川に投げます。

 ムゲン、ジンは、再びフウと一緒に旅を始めます。

感想 §

 良い台詞が多いですね。

 「一度旅をした者は家族や兄弟と同じだ」それは、とても暖かい希望に満ちた考えです。

 「義理堅い女だな」「義理が廃ればこの世は闇よ」まさにフウは良い女です。

 「それでも私はおまえを捕らえる。それが使命だ」これはこれで、1つの筋を通している松前藩士の台詞ですね。筋は通していますが、なかなか本人にも悲しい筋の通し方ですね。

 あまりに暗い夜のシーンが続くのも大胆で良いですね。この時代の山の中が、都合良く明るかったりするわけがありません。

 音楽を奏でるオクル。しかし、オクルの目は、死人の目と同じだというムゲン。気持ちがあるのか無いのか分からないところが泣かせますね。

 ジンと雪丸の決闘シーンは、音声が息だけという演出が凄いですね。息だけである種の雰囲気を描ききっています。

 自分に刺さった矢を抜いて敵を殺すオクル。これは壮絶で印象的です。

 燃える身体で崖から落ちるオクルが、生きているはずだと思うムゲン。同じ場所をジンも落ちているわけですから、生きていると思い込むことが無根拠とは言えませんね。

 エンディングは特種なバージョン。やはり最終回(?)だから?

今回の長すぎる一言 §

 最後に出る言葉は、"To be (or not to be?) continued."

 続くのか続かないのか良く分からないことと、シェイクスピアの有名な台詞を引っかけて書いているわけですね。このような妙な書き方になると言うことは、やはり、本来続くべき話がフジテレビによって切られたと言うことなのでしょうか。同じフジテレビ地上波で放送された銀河鉄道物語の場合、最後の方のエピソードはかなり待たされた後にやっと放送されたけれど、これは放送されたからマシな方。R.O.D -THE TV-のフジテレビ地上波の放送は途中で切られて最後まで放送されませんでした。それらと同じような運命を、サムライチャンプルーも辿っているようですね。

 ただ、この2作品と違う点がおそらくあります。この2作品は、フジテレビ地上波以外でも放送されていて、フジテレビが途中で切ったからと言って製作が止まってはいないことです。しかし、サムライチャンプルーはBSやCSでも特に目玉コンテンツとして放送しているという話も無いようで、フジテレビ地上波で終わるとそこで止まってしまう可能性があるように感じられます。この点は、かなり痛い感じがします。

 ちなみに、フジテレビのサイトを見ると、(これを書いている現在)オンエア情報とあらすじ情報に「調整中です」と表示されています。これに対して、完全に放送が終了している銀河鉄道物語などでは「2004年6月24日放送終了」というような表記になっているところを見ると、サムライチャンプルーはフジテレビ側としても放送終了作品扱いにはなっていないように思われます。しかし、続きをやるのかどうかの情報は全く見えていません。

 はたして続きの放送はあり得るのか。気になるところですね。