2004年09月25日
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愛少女ポリアンナ物語を嘲笑する危険なケロロ軍曹!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のケロロ軍曹の感想。

サブタイトル §

第26話

「ケロロ 一致団結!運動会を侵略せよ であります」

あらすじ §

 夏美と冬樹の学校は運動会です。

 夏美は秋と親子二人三脚に出ようとします。

 しかし、秋は仕事が終わらず、間に合うかどうか分かりません。

 そこで、ケロロは夏美に恩を売ろうと、密かに協力することにします。ケロロ、ギロロ、モアは運動会の進行を遅らせようとしますが、かえって進めてしまいます。タママ、ドロロは秋の仕事を手伝おうとしますが、かえって邪魔をします。

 秋は二人三脚の時間に間に合いません。

 たまりかねたケロロは、人間大のスーツを身につけて二人三脚の相手になろうとしますが、スーツを落としてしまいます。それをギロロが使って夏美と一緒に走ります。途中で秋が駆けつけ、応援します。夏美は元気が出て一等賞を取ります。

 ケロロの恩を売る作戦は失敗しました。

 その夜、夏美はギロロと焼き芋を食べます。

感想 §

 意外なことに、マニアック路線まっしぐらのケロロ軍曹に、どうも若い女性ファンがけっこういるようです。しかも、完全に名指しで夏美とギロロを応援するファンサイトなどがあったりします。これは驚き!

 そういう状況に対して、ストレートに応えるものが、今回の内容であったような気がします。つまり、母が来なくて寂しい夏美に対して、まるでギロロは父親のような強い包容力を見せてくれます。しかも、それがすべりません。夏美も、そんなギロロの行動をストレートに受け入れます。ラストシーンで、ギロロが焼いた芋を、夏美は素直に受け取って一緒に食べます。実に心温まる良い話ですね。

 一方、赤組はシャアザクが応援だ!というマニアックな描写も健在。白組の応援がシロクマなのはおかしいとRX……と危ない番号を言いそうになるケロロ。

 とはいえ、ドロロの分身の術で失敗も十倍、というネタは偏った変な知識が無くても笑えるものですから、全体として見れば「知らなくてもいい知識を持たない健全な人」でも十分に楽しめる内容でしょうね。

今回の名台詞 §

 今回の名台詞の候補はいくつかあります。

 「空気の乾燥する秋は塗料の乗りが良い」

 ケロロ軍曹、まさにその通りです。

 「未来からやってきた便利な猫型ロボットではないでありますから」

 おっと、ドラえもんネタですか。

 「っていうか本末転倒?」

 モアちゃん。可愛い顔をして、けっこう痛い突っ込みです。

 「ケロロの恩、見事に売れ残り」

 ナイスな締めくくりです。

 しかし最も凄い台詞はこれ!

 「それは負け犬の遠吠え。良かったさがし」

 なんと、良かった探しとは愛少女ポリアンナ物語のネタではありませんか!

 ついにガンダムに偽装された世界名作劇場の世界に進歩する兆しを見せた?

 それ以前に、「良かったさがし」に素直に感動しているファン多数という状況から見て、ケロロ軍曹のこの台詞は危険すぎます。なにせ、良かったさがしを負け犬の遠吠え扱いしているわけですから。

 (もっとも、愛少女ポリアンナ物語……原作、少女パレアナは、ドラマ後半に貧乏人達の存在感が薄くなり、最終的に関係者が全員金持ちだということが分かってハッピーエンドになることから考えて、ケロロ軍曹のように嘲笑する対象として捉えることも、間違いとも言い切れない感じがありますが。って私もケロロ軍曹並みに危ないことを口走っている?)