2004年10月12日
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わざわざ着替えるシチュエーションを発生させて私服から学園の制服に着替えさせるこだわりの作品!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 2004年10月1日の舞-HiMEの感想。

サブタイトル §

第一話「それは☆乙女の一大事」

あらすじ §

 鴇羽舞衣は弟と共に、船で転校する学校に向かっていました。

 舞衣は空に他人には見えない星が見えていました。

 その途中で、船は、海に浮かんで漂流していた謎の少女を救助します。少女は剣を持っていました。舞衣は人工呼吸をして少女を助けます。

 人工呼吸により服が濡れて、舞衣は着替えたいと思います。しかし、他の服はこれから行く学校の制服しかありません。彼女はそれに着替えます。

 助けた少女を、別の少女が襲撃に来ます。

 舞衣はその戦いに巻き込まれますが、楯祐一に助けられます。

 戦いにより火災が発生し、乗客は避難を始めます。

 舞衣は、弟の薬を忘れたことに気付き、船室に戻ります。

 そこで、船体がまっぷたつに切り裂かれ、舞衣は楯祐一と引き離されてしまいます。

 舞衣が脱出しようと甲板に上がると、再び戦いに巻き込まれます。しかし、舞衣の不思議な力が、襲撃者の攻撃を防御します。

 そして船は沈み、舞衣が気付いたとき、助けた少女と一緒に学園の庭に寝込んでいました。

感想 §

 最初に一言ストレートに言ってしまうなら。

 美少女がたくさん出てくる美少女カタログ型のアニメは好きではありません。なぜかといえば、多くの場合それが意味していることは、けして「美少女がたくさん出てくるうはうはで嬉しいアニメ」ということではなく、むしろ「美少女のキャラクターグッズの商品展開として作られる1グッズ」でしかないからです。こういうスタイルは、キャラクターファンには当たり前のことかもしれませんが、世間の大筋の予測を裏切っておそらくは希少種である純粋なアニメファンには腹立たしいところがあります。つまりは、キャラクターとはアニメという総合芸術(それが芸術であるかは異論があるとしても)を成立させるための1つの構成要素であるにもかかわらず、それが主役であるかのような主従逆転があっては、バランスの取れた作品作りなどできるはずがない、と思うからです。

 そういう意味で、とりあえず美少女がたくさん出てくるアニメは最初から真面目に見ようとしなかった傾向がないとは言えなかったでしょう。そういう観点で、この「舞-HiME」第1話を見ていながら見落とした可能性は考えられます。

 そして、まあ経緯があって、こうして感想を書こうと見直しましたが。

 もしかしたら、ちょっと違うかもしれない、という感触は持てました。

 違うというのは、美少女が多数出てくる作品という体裁を取りながら、美少女カタログとは違う何かを描こうとしているかもしれない、という漠たる印象です。

 (もちろん、美少女カタログという風潮に迎合するふりをして、別の何かにすり替えてしまおうとしている作品は他にもあります。それには、けっこう好感を持って見ています)

 第1話の第1印象が悪かった理由を考えれば、それは主要登場人物が女の子ばかり、という展開によるものでしょう。戦っている二人と、それに巻き込まれる主人公が全員同程度の年齢の美少女。これでは印象が散漫になってしまいます。しかし、それはお約束、フォーマットというものだと割り切って見ると、この3人にはそれぞれ強いキャラクター付けが行われていることが分かりました。特に、視聴者の代表として状況に遭遇する主人公のキャラクターが非常に微妙な魅力を持っています。こんな非常識な状況に遭遇して混乱し、怯えてもいます。しかし、それでも最後まで生き抜く努力を放棄しません。実は、超常の力での戦いなど、さしたる意味はなく、それよりもこのような主人公の生きようとする力こそが、作品の見どころなのかもしれません。

 とすれば、この作品の成功の鍵は、この主人公の描き方如何に掛かっているのかもしれません。この主人公さえしっかりと魅力を放ち続ければ、覚えきれないほど多数の美少女が出てきても、作品としての筋を通すことができるでしょう。たぶん。根拠はありませんが (汗。

 それはさておき、船の乗客を助けに来た巡視船の描写がやけに良いことに気付きました。救助シーンもなかなか良いですね。

今回の名台詞 §

襲撃者「そういうことか、おまえにもあの星が見えるんだな」

 つまり、舞衣にとっても他人事ではない訳ですね。あくまで巻き込まれた被害者であった舞衣の立場が、実は自分も当事者であったと明らかになるドキドキの台詞ですね。

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