2004年10月14日
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超古代ポケモンを活用するつもりが活用されてしまったアオギリ!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のポケモンの感想。

サブタイトル §

「グラードンVSカイオーガ!(後編)」

あらすじ §

 アクア団リーダーのアオギリは緋色の玉に支配されてしまいます。

 そして、暴走するカイオーガと共に島を破壊してしまおうとします。

 それに対して、藍色の玉と合体したピカチュウは、囚われたグラードンを助け出し、カイオーガに立ち向かいます。

 グラードンはカイオーガの暴走を止めるために、ピカチュウの助けを借りているのだと言うことが明らかになります。

 ハルカとタケシのポケモンがアオギリの注意をそらした隙にグラードンはカイオーガに直撃を与えることに成功します。

 アオギリとピカチュウは玉から解放されます。

 ピカチュウは海に落下し、それを助けるためにサトシは飛び込みます。海中にいたカイオーガが二人を助けます。既にカイオーガの暴走は止まっていました。

 そして、グラードンは火山の中へ、カイオーガは深海に去っていきました。

感想 §

 これは凄い。

 前回と合わせて1本の映画でも見ているような迫力がありますね。

 映像的にも迫力と魅力がありますが、それだけではなく、状況のシリアスさの描き方のムードが非常に良いと思います。

 特に良かったのは、暴走するアオギリを前に呆然とするイズミ。信じていたボスが玉に乗っ取られて暴走してしまう状況に、どんな顔をするものなのか。それが描かれていたところが凄く良いですね。破滅的な巨大な力を目覚めさせてしまうと、その前に立つ人間のいかに非力なことか。

 そして、ピカチュウの身体に玉が入った理由も、グラードンがカイオーガの暴走止めようとしているため、ピカチュウの力を借りたというのも希望の持てる良い話ですね。けして殲滅し合うためにそこにいるのではなく、暴走を止めるため。人知を越えた世界ですね。

 更に、玉から解放されたピカチュウが海に落下。それを助けるために、ためらわず空中から海に飛び込むサトシの気持ちが嬉しいではありませんか。

 もう1つ、戦いが単なる巨大ポケモンの激突で終わらず、人間達の善意のアシストで決着するところも良いですね。そういう意味でも見せ場や構成も非常に質が高いと思います。

 ラストシーンの、火山に消えるグラードン、深海に消えるカイオーガと言うのも良いですね。こいつらは、世界のどこかにいるんだ、と言うことが強く意識されます。それは一種の夢ですね。

今回の名台詞 §

ムサシ「何いってんのよ。こうなったら、なんか持ってかないと割に合わないでしょ。残ったグラードンをいただくのよ」

 この状況でそれが言えるムサシはさすがです。