2004年11月03日
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MagSite1 0.43リリース トラックバックの自動検出情報の埋め込み

Written By: 川俣 晶連絡先

 MagSite1をVersion 0.43にバージョンアップしました。

トラックバックの自動検出(TrackBack Auto-discovery)情報の埋め込み §

 これまでのところ、MagSite1はトラックバックの自動検出機能を、送り出す側も受ける側もサポートしていませんでした。それを実装することは決定していましたが、時期に関しては先送りされていました。その理由として、その機能が必須ではなく無くても利用者は手間が増えるだけであることと、トラックバック仕様書に書かれた「コメントとしてRDF情報を埋め込む」という実装がどの程度妥当か、どの程度上手く実装できるか読めなかったことがあります。

 しかし、ウェブリブログでは、自動検出情報を埋め込んだページに対してしかトラックバックを発行できないという、思わず「通信は相手があるんだから勝手に機能を削ったら迷惑が掛かるってことが分からないのか!」と言いたくなるような仕様であることが分かりました。実際に、オータムマガジンにトラックバックを希望されながら実現できなかったという事例があると聞けば、それを可能にする最低限のコードを入れねばなりません。

 というわけで、自動検出情報を埋め込むようにしました。各コンテンツのページと、説明コンテンツが付加された各キーワードの表紙ページで機能します。もしよろしければ、自動検出経由でのオータムマガジンへのトラックバックを試みてください。問題ある場合はレポートをよろしくお願いいたします。

 なお、MagSite1自身から他システムへトラックバックする際に自動検出情報を調べる機能についてはまだ実装されていません。時期も未定です。

というか、情報を埋め込むだけでもとてつもない苦労をさせられたわけです。フレームワークとXSLTとサイト定義情報を経由して、正当なXML文書をコメントとしてXML文書に埋め込む(しかも、XSLTで加工しつつ!)というのは、非常に高いハードルでした。それなのに、自動検出を行う方は、もっと高いハードルを要求されます。つまり、相手側がどのようにも記述できるわけで、そのバリエーションの広さをカバーしなければなりません。そして、バリエーションが広いだけならともかく、必ず間違った文書を読み込むという状況が発生します。これをどのように扱うかは、考えただけでも頭痛のタネになります。それゆえに、どのように対処するかは、いろいろと慎重に考えてから決めたいと思います。

テスト期限の延長 (2005年5月31日) §

 期限が近づいてきたので、延長しました。

 とはいえ、この後、このMagSite1というソフトをどうするかは流動的な部分があります。ソースコードを公開して非営利目的には無償利用自由とするとか、Linux+monoでも動くようにするとか、検討事項は多くあります。また、最終的にどのような仕様で完成とするかも流動的になっています。ですから、本当は現在のMagSite1はBeta版ではなく、Alpha版と名乗るべきかも、と思う気持ちもあります。

表紙のこのキーワードについてにPeru(Amazon)モジュールやトラックバック関係のモジュールを付け加える §

 表紙に、そのキーワードについて説明するコンテンツを入れる機能を入れましたが、当初、単に説明文が入れば良いとだけ考えていました。しかし、特定商品に関連する話題を特定キーワードで行う場合、商品の情報が入った方が解りやすいだろうということで、入れられるように変更してみました。

 実際に入れてみた例が以下のページです。

 このキーワードのコンテンツはトーノZEROさんがこのゲームをプレイした感想を書いていますが、それがどのようなゲームであるかサッと把握するためには、商品情報を付けた方が良いと感じました。

 また、トラックバックも受信可能にしていますが、これは「トラックバックの自動検出」機能を付けたオマケという感じです。とはいえ、キーワードの表紙もトラックバック受信可能であるべきでしょう。現在では、そのキーワードを説明するコンテンツ(年に2を入力して作成したコンテンツ)が存在する場合のみトラックバックを受信できます。

入手先 §

 MagSite1 0.43は、MagSiteMan1上からダウンロードできるほか、MagSiteDistシステムよりダウンロードできます。

MagSite1手動ダウンロード

変更点 §

 変更点は以下の通り。

  • テスト期限の延長 (2005年5月31日)
  • 表紙のこのキーワードについてにPeruモジュールやトラックバック関係のモジュールを付け加える
  • TrackBack Auto-discovery情報埋め込み