2004年11月12日
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ソフト冒険記・C# Refactory 2.0

Written By: 川俣 晶連絡先

 既にリリースされたのはかなり前ですが、C# Refactory 2.0を少し試用してみました。

以前のバージョンの不具合? §

 以前のバージョンは一度試用しています。

 ここで上手く機能しなかったと述べた日本語文字を含むExtract methodは問題なく実行できまいた。明らかに改善は見られると思います。

Metricsの計測 §

 C# Refactory 2.0にはソースコードの行数やコメントの割合、クラスのメソッド数などの様々な数値計測を行う機能があります。

 私は、Eclipse Metrics Pluginに関して「EclipseでリファクタリングができようとUMLが扱えようと、それでEclipseが魅力的に見えると言うことは全く無く、本質的に何か違うよね、と思っていましたが、このプラグインは魅力があります」と以下のコンテンツで書いたことがあります。

 では、C# Refactory 2.0のMetrics機能はどうかというと……。

 C# Refactory 2.0の方は比較にもならず、重要な機能がまるで足りない……。

 越前リョウマの名台詞「まだまだだね」を言いたくなる瞬間というのは確かにあるものだと思いました。

そして新たな問題が §

 MagSite1のソースコードにMetrics機能を適用してみると、以下の行で"Unknown escape sequence"というエラーが発生しました。

+ "<vt:body>ニュース機能が付きました。その他システムもかなり変更されています。もしトラブルがあったらごめんなさいですぅ</vt:body>"

 特に問題はないはずのコードなので、やはりまだ日本語対応が甘いのかもしれません。

 ちなみに上記の文字列は、単体テストのテストデータとして既存のコンテンツのデータをソースコードにコピーしたものです。けして、"ですぅ"などという文字列が配布されるプログラムに含まれているわけではありません。念のため。

 機能不足と日本語への不安という2点のために、C# Refactoryは、今しばらく導入せず様子を見たいと思います。