2004年12月01日
トーノZEROアニメ感想SDガンダムフォース total 3070 count

ちゃぶ台のように城をひっくり返す大神将の壮絶映像!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のSDガンダムフォースの感想。

サブタイトル §

第48話 「炎の天地城、元気丸の叫び!」

あらすじ §

 武里天丸の砲撃は天地城を炎上させます。

 爆熱丸は爆心の鎧を身につけ、騎馬王丸と戦い、勝利します。

 戦乱を終わらせるために父である騎馬王丸を殺そうとした元気丸は、殺せませんでした。そして、大神将により天地城をひっくり返し、いつまでも戦乱の世では駄目なのだと訴え、兵士達に戦いをやめさせます。

感想 §

 あくまで自らの道を貫き通そうとする騎馬王丸。

 そして、戦乱を止めるため、あえて父である騎馬王丸を倒そうとする元気丸。

 この二人のぶつかり合いの熱い人間のドラマですね。いや、二人は人間ではなく武者頑駄無ですがそれは別の問題として。

 コンピュータによって作られた映像であるにも関わらず、というか、それゆえにというべきか、強く強調される人間らしさ。これは強い魅力だと思います。

 父も子もどちらも強い魅力があります。

 そして、ビジュアルの美しさ。

 合戦シーンで、どんどんカメラを引いていく広大さ、爽快さ。

 そして、夜を背景とした炎の美しさ。

 炎の赤と緑の光のコントラストの見事さ。

 これらを映像美と言わずして何というべきか。

 そして、燃える天地城を湖に投げ込み、そして戦場にその水が降り注ぐという「火から水へ」の見事な演出。水によって冷静さを取り戻す兵士達の描写。

 演出も見事ですね。

今回の一言 §

 戦場を飛び回る場違いなリリ姫。ひらひらのドレスを着たあまりにか弱く見える姫が、殺伐とした頑駄無達が戦う場にいるミスマッチ。その場違いさもリリ姫の魅力ですね。

余談 §

 「炎の赤と緑の光」と書きましたが、奇遇にも今日は別の作品で赤と緑の映像の凄さを感想として書いています。巌窟王「第九幕 闇色の夢を見た」の感想にて以下のように書きました。

婚約者から女を奪おうとする男と、その婚約者自身という取り合わせもさることながら、赤い背景に緑の顔という凄いビジュアルも魅力がありますね。

 赤と緑の取り合わせは扱いが難しいと思います。それを映像美として見事に使いこなすことができるのは、映像センスだけでなく、演出センスも含めて、総合的な高い力量があるのだと推測します。そのような作品を、一晩に2本も見ることができたのは実に興味深いことだと思います。