2004年12月20日
トーノZEROアニメ感想蒼穹のファフナー total 4308 count

誰がやられてもシステムがダウンしてしまう自己犠牲を否定した戦闘システム!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のファフナーの感想。

サブタイトル §

第24話 「対話 ~ミール~」

あらすじ §

 一騎の戦いにより、敵を撃退することに成功します。

 島は復旧を始めます。

 フェストゥムが2体襲来しますが、それらは互いに戦います。

 生き残った方が、真壁紅音の名前を出して話がしたいというメッセージを送ってきます。

 真壁紅音の姿をしたフェストゥムと、コア、史彦の3人は話をします。

 そこで、紅音は、真壁紅音の影響を受けたコアが北極にあり、そこで消滅させられようとしていることを語ります。そして、それを助けて欲しいと言います。

 紅音の影響で、フェストゥムに個が生まれ、時間が生まれたと言います。そして、時間を絶対軸とする場を形成してしまったと言います。他の多くの人間ではなく紅音である理由は、真壁紅音が初めて自ら同化を望んだからだと言います。そして、彼女は我々を理解した最初の人類だ、と言います。

 そして、フェストゥムは死んだ者の命は返せないが、未来は共有できると言います。

 また、ジークフリードシステムだけ取り戻せるかもしれない、総士は生きている、と言います。

 そこに、フェストゥムによる島への総攻撃が行われます。

 真壁紅音の姿をしたフェストゥムと同化した甲陽は島を守るために戦います。

 一騎達は、総士を奪還するために北極に出撃することになります。

 ジークフリードシステムの問題により、4人のパイロットは全員が痛みを共有し、またどれか1機が落とされてもシステムが使えなくなると言います。つまり一人も死ねません。

 生きて帰ると誓い合って、作戦名、蒼穹作戦が開始されます。

 また、30年ぶりの自然受胎が起きたことが明らかになります。

 パイロット達は、腕に島の座標を書くことで、絶対に帰るという誓いとします。

感想 §

 冒頭から凄く良いですね。

 一騎は、総士を返せ、と叫びながらマークニヒトにマークザインを突っ込ませます。その叫びが消えないうちに「対話 ~ミール~」というサブタイトルが出ます。

 つまり、前回の破滅的な悲劇に引き続く今回は、どんな勇ましい戦いでもお涙頂戴の悲劇でもなく、ミールと対話であると堂々と言い切ったところが泣かせますね。

 そして、紅音の姿をしたフェストゥムと史彦の会話。そこで語られたことの本質は、既にコア(乙姫)が語ったことの繰り返しに近いものですが、ここで重要なのは史彦の持っていた心のわだかまりに決着が付くことでしょうね。

 更に驚くべきは、誰も犠牲にできないシステムを背負って飛び立つ4人のパイロット達。あらゆる自己犠牲は絶対的に許されません。はたして、そのような制約を背負った戦いとは、どんな戦いになるのか。

 そして、島を守るために出てくる甲陽。彼は既に人間ではありませんが、会話する存在として島のために戦います。彼は別の存在に変化しましたが、けして何もかも他者に乗っ取られたわけではありません。やはり、何かの驚きと、そして、何かの憧れをもって彼を見てしまう気持ちが無いとは言えません。つまりは、ある種の可能性の描写であると言えますね。

今回の名台詞 §

婆さん「子供達は復讐の道具じゃないよ」

 限界まで追いつめられると、大人であってもおかしくなっていきますね。そこで、ビシッと突っ込める婆さんの年の功というのが、頼もしいです。