謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
2004年12月19日のフューザーズの感想。
サブタイトル §
第12話 「対決!! RD対マット」
あらすじ §
チーム、クラッシャーズはピアーズ博士に3体のZiユニゾンは可能か質問に行きます。博士は、可能性はあると答えます。
マットはゾイド操縦の練習を行います。
そこで、RDはうっかり、ライセンステストに合格できるとおだててしまいます。
マットがライセンステストを受けるということは街の噂になり、マッハストームのメンバーはRDを問いつめます。
RDは、マットにテストは無理だと告げることになりますが、それを言えません。そして、RDと勝負して、勝てたらテストを受けて良いということになってしまいます。
マットは強くなるために酒場に行ってZiファイターからアドバイスを得ようとします。そこで、クラッシャーズのメンバーに見つかり、上手く騙されてレオブレイズのデータを奪われます。
RDとマットの勝負の現場に、クラッシャーズは乗り込んできます。そして、マットのレオブレイズを巻き込んで4体Ziユニゾンを実現し、RDのライガーゼロフェニックスを完膚無きまでに倒します。
感想 §
はやく一人前と認められたい子供が先走る話ですが。
こういう内容は好きですね。
子供はあくまで子供。世間はそう見ます。そういう世間の視線がきちんと描かれているところが、まず好感です。
そして、その状況下で、マットは自分が一人前だというプライドをズタズタに破壊されてしまいます。クラッシャーズとRDが戦うフィールドには、マットの居場所などありません。しかも、このような事態を招いたことは、マットにも責任があります。一人前と認められるどころか、迷惑を掛けているわけですね。
それにも関わらず、こういう話が好感できるのは、これが成長と社会性のドラマだからです。こういう経験を経て子供は大人に変わっていくわけです。そして、身内の子供がしでかしたことに対して、マッハストームという1つの小さな共同体が全体として対処する必要性が発生します。人間一人の力など小さなものですし、子供どころか大人でさえも間違いを犯しますから、それを乗り越えるためにこそ、人と人とが力を合わせる必要が出てきます。そして、それを実現する良好な共同体があることは、人として1つの幸福だと思います。マッハストームは、その1つの事例だと思います。
そして、もう1つ特筆すべきは、これがマットの成長ドラマであるという以上に、RDの成長ドラマであるということでしょう。RDもまた、あまりに若すぎる立場であって、明らかに問題のある言動に突き進んでしまいます。そして、そのしっぺ返しを痛烈に食らうことになります。マットへの失言の責任を自分で取れ、とRDに求める仲間達の態度も、また良好な共同体がもたらす1つの幸せな状況だと思います。
更に感想 §
いきなり出てくる3体によるZiユニゾンという可能性。
ところが、いざ蓋を開けてみると、実際に行われたのは4体によるZiユニゾン。
とても大きな意外性に驚かされます。
それはさておき、上着を着たスイートが可愛いですね。
今回の名台詞 §
ブレード「相手を倒そうとする意志、それだけだ」
ブレードがやられ役であるのが良く分かる台詞ですね。相手を倒そうとする意志だけでは勝てません。勝つためには、己に打ち勝つ意志も必要ですね。