2004年12月23日
トーノZEROアニメ感想双恋 total 3410 count

告白されまくっているのに、さっぱりハッピーになれない良質な作品!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の双恋の感想。

サブタイトル §

第12話 「バレンタイン・パニック」

あらすじ §

 バレンタインデーが近づきます。

 一条姉妹は、双方が望を好きであることが明らかになり、対立します。しかし、二人とも自分の気持ちに素直になることにし、本命チョコを渡して告白します。

 桜月姉妹は、剣持の目を盗んで屋敷を抜け出し、望にチョコを渡そうとしますが、一条姉妹の告白を聞いてしまいます。そして、彼女らもチョコを渡して告白します。その後、迎えに来た剣持から桜月姉妹の転校が宣告されます。

 望は、桜月姉妹が見ている前で一条姉妹からチョコを受け取ってしまったことで、桜月姉妹を傷つけた罪悪感に苛まれます。

感想 §

 おお!

 これは凄い!

 こういう美少女アニメが見たかったのですよ!

 何が凄いのかと言えば、望くんが告白されまくっているのに、さっぱりハッピーエンドになりそうもないところです。

 人を好きになるということは、新たなる修羅場の始まり。

 まして、双子が一人の男の子を好きになれば、自動的に三角関係が生じます。

 更に、今回は二組の双子が入り乱れることで、更にややこしさも倍増。それが、望くんを追いつめていきますね。

 そういう「男と女」の関係の怖い面をきちんと描いているのがとても好感です。つまりは、男にとって都合の良い女性描写とはひと味違うのだと思います。もちろん、一方的に望ちゃんを好きになってくれる双子達は、ある意味で「望=視聴者の男の子」にとって、非常に都合の良い存在です。しかし、都合の良い存在であるにも関わらず、望くんは追いつめられてしまいます。その部分が怖さであり、それを曖昧にせず描いている点にリアリティを感じさせます。

今回の名台詞 §

望「そんなことあり得ないはずなのに」

 双子達が自分を好きになってくれることは、あり得ないことである、と望ちゃんは実感していたわけですね。非常に現実的なバランス感覚です。実は、そのバランス感覚こそが、逆説的に女の子に「好き」と思わせる根拠となり得るわけですね。