2005年01月14日
トーノZEROアニメ感想舞-HiMEtotal 2366 count

一緒に戦う気はあるのにみんなの前に出られない秘密の忍者!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の舞-HiMEの感想。

サブタイトル §

第15話「天翔けるミ☆女子高生」

(注:「ミ☆」は流れ星を意味する一種の絵文字表記。「あまかけるみ」と表記しているわけではない)

あらすじ §

 理事長は集めた姫達に、学園を取り戻す戦いを求めます。

 即座に戦いを了承する者もいれば、ためらう者もいますが、やむを得ないということになって戦いを始めます。

 アリッサの切り札はチャイルドである衛星「エクリプスワン」。それが学園上空に来て砲撃可能になる間に決着を付けることになります。

 姫達はシアーズ財団の兵士を攻撃し、その隙に生徒会が生徒を裏山に誘導して避難させます。

 楯は、詩帆だけを逃がし、自分は学園に戻ります。しかし、なつきから「おまえにできることは何もない」と冷酷に突き放されます。

 作戦は成功するかに見えましたが、衛星は速度を上げて予定より早く学園上空に到着していました。

 舞衣の降伏勧告に応じないアリッサは衛星に攻撃させます。しかし、舞衣はカグツチで空に飛翔してそれを受け止めます。

 一同は舞衣が死んだかとハラハラします。

 舞衣とカグツチは炎の中から出てきます。しかし、カグツチは暴走し、舞衣を乗せたまま宇宙に駆け上がり、衛星を破壊してしまいます。

 アリッサは、失敗時には殺せと言う命令を受けていた神父に殺されますが、深優・グリーアが即座に神父を殺します。

 深優・グリーアは、アリッサの遺体を連れて泉の中に入っていき、そこを凍らせます。

 舞衣は宇宙から戻ってきません。

感想「参った!」 §

 参った!

 内容がありすぎて、感想を書くのも苦労しそうです。

 これでもう後半13話を全部見せられたような充実感ですね。

 しかし、これだけやっても、まだ終わりません。まだこれは第15話に過ぎません。

 とんでもなく内容が充実していますね。

感想「アリッサの魅力」 §

 今回は、アリッサの魅力を徹底的に描いた感がありますね。

 こんなに可愛い女の子であるというのに、悲劇のヒロインにならねばならないとは。

 否、悲劇のヒロインであることが、更にアリッサの魅力を引き立てているとすら言えます。

 そして、そのアリッサにめろめろの深優・グリーア。

 この二人の、二人だけの世界は、他の者達のドラマと相容れない(戦ってどちらかが倒れねばならない)としても、否、それゆえにこそ魅力的です。

 EDがアリッサの歌にそのまま続くところも、泣かせどころです。

感想「日常がすり替わる!」 §

 日常が非日常にすり替わるエキサイティングな描写が凄いですね。

 特に、楯が見慣れた学校のグラウンドに入ると、偽装されていた真の光景が目に飛び込むのは凄いですね。本当の戦いの現場があります。

感想「良いところが何もない楯」 §

 最初の方で、隠れている楯の表情が凄く良いですね。

 何かをしなければならない、という気持ちがありありと出ています。

 しかし、グラウンドで、楯はなつきから「おまえにできることなど何もない」と言われてしまいます。更に、一人で行かせた詩帆はオーファンに襲われているし、全く良いところがありません。

 ですが、それは男の子が立ち上がるために必要な挫折と言えます。相手にもされないという状況を乗り越えてこそ、真の男になれるものです。

 挫折を挫折と思うことすらできず、いつまでも乗り越えない連中がインターネットにはいくらでもいる状況を見ると、楯というのは良い男だと思います。

感想「炎」 §

 アリッサの前に平然と出て行く炎。

 そして、こっそり秘密基地で様子を見ている晶に話しかける炎。

 こういう、誰も見ていないところに顔を出して声を掛けていく存在は、不思議なコミュニケーション感を醸し出してくれて面白いですね。

感想「サンダーバードのロマン再び」 §

 見ながらメモった文章が凄いので、そのまま以下に転記しておきます。

なんじゃこりゃ~~~、秘密基地からの発進!!!!

かっこいい~~~~

見せ場だ~~~~

 これは凄いですよ。いかに、メカメカっとしたチャイルドと一緒に秘密基地から出て行くといっても、基本的には女の子達の出動ですよ。これが、サンダーバードか、はたまたウルトラ警備隊かというかっちょええビジュアルに仕上がってしまうのは凄いですね。少なくとも、戦う美少女アニメで見られるとは思いもしなかったものです。嬉しい誤算。

 ちなみに、滝の裏から発進する杉浦碧はグレンダイザーを連想しました。

感想「全員が前衛ではないチーム」 §

 雪之やシスターは戦いに出ません。

 特に雪之が秘密基地に残って連絡などを行っている描写は、チームというものの解釈の質の高さを意識させます。

 これは分かりやすく言えば、(わかりにくいとも言えますが)、なぜコンバトラーVと比較してボルテスVは食い足りないのかという私的理由と同じです。コンバトラーVは、合体前の5機のメカの役割が明確に分離されています。たとえば、2号機はこれでもか!というぐらいに武装された武器の固まりですが、4号機はほとんど武装を持ちません。しかし、4号機には、重戦車である3号機を輸送する輸送機としての役割と、海中に潜れる潜水艇という他の機体にはない固有の役割を持っていて、不可欠な存在です。強力な武装を持たないことは、4号機の価値を低めることではありません。それは、5機の役割分担が明瞭ではないボルテスVとの決定的な違いと言えます。役割分担が明瞭ではない戦いは、どれを描いても似たような描写になり、面白みに欠けます。

 同様に、雪之が探知、通信の役割を担って後方に残る姫達の戦いは、各自の役割ごとに異なる見せ場を作ることができて、刺激が多く退屈しません。

感想「目的と信念」 §

 目的や信念があるアリッサ、持っていない舞衣。

 この二人の対比が1つの見せ場ということになります。

 しかし、目的や信念に邁進するアリッサは最終的に敗北し、身内から殺される結末になります。

 かといって、確たる目的や信念を持たない舞衣の方も、暴走するカグツチに振り回されて宇宙にまで連れて行かれてしまいます。

 どちらが良いということでも無さそうですね。

感想「チャイルドの死」 §

 アリッサのチャイルドである衛星が消えると、どこかのおっさんが消えています。

 何と残酷な描写であるか。

 あまりにもあっさりを描かれていますが、妙に盛り上げすぎないところが、その出来事の残酷さを逆に引き立てていますね。

感想「2005年宇宙の靴」 §

 ラストシーン、宇宙空間で回転している舞衣の靴というのは凄いビジュアルですね。

 学園ドラマの日常的なアイテムである靴が、宇宙空間で回転しているのです。

 このミスマッチ感が醸し出す壮絶な印象。

 滅多に見られない印象的なビジュアルだなと思いました。

今回の名台詞 §

舞衣「危ないじゃないの」

 軍艦を持ち出す私兵集団を相手に戦いを挑んでいながら、ミサイルを撃たれてこの台詞はナイスなボケです。

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