これを読んでいて、本当に凄い作品に、(非常に遅れて)、出会ったと言うことが痛感されます。
一見して、おどろおどろしい妖怪戦闘マンガに見えながら、作品の作り方が非常に論理的です。149pの地図などを見ていると、分かりやすい表現であると同時に、図示しても破綻のない構成が意識されて好感できます。
妖怪の解釈も、不思議な生物ではなく、もっと別の何かですね。ゲゲゲの鬼太郎とは一線を画した、むしろ京極夏彦の世界に近い路線です。
それに加えて、人間と人間の触れ合いに満ちたハートフルなストーリー展開。
読んだ後の満足度は、本当に高いものです。
更に! §
江呂杉君 第4話「ジャイアント&サイレント」に出てくる「けだものの槍」は、この作品の「獣の槍」のパロディだと分かったのも大いなる収穫です。
って、それが大きな収穫かい (笑い。