2005年02月12日
トーノZEROアニメ感想ケロロ軍曹 total 4409 count

大懺悔、「いきなりだんご」は実在する熊本名産で「いきなりダゴン」は関係なかったという事実が発覚!

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日のケロロ軍曹の感想。

サブタイトル §

第45話

「ケロロ 愛のいきなりだんご であります」

「夏美&桃華 V(バレンタイン)作戦発動!であります」

あらすじ「ケロロ 愛のいきなりだんご であります」 §

 ケロロ達は、バレンタインデーに、チョコの代わりに熊本名産「いきなりだんご」を売りまくって大儲けする作戦を立てます。

 しかし、全く売れずに不良在庫だけが残りました。

あらすじ「夏美&桃華 V(バレンタイン)作戦発動!であります」 §

 冬樹はたくさんのチョコを受け取りますが、それらは夏美宛でした。

 桃華は冬樹にチョコを渡そうとしますが、上手く行きません。

 夏美はサブローにチョコを渡そうとしますが、上手く行きません。

 小雪は、バレンタインの風習を勘違いして、夏美の机の中にいきなりだんごを入れます。

 学校帰りにサブローと出会った夏美はいきなりだんごを渡してしまいますが、サブローはそれを喜び、上手く行きます。

 桃華は冬樹のチョコを渡しますが、冬樹は夏美宛ではない自分向けのチョコに喜びます。

感想 §

 前半はまさにお約束の取らぬ狸の皮算用ですね。

 なぜ、バレンタインデーにいきなりだんごなのか。その根拠が何ら示されていません。その時点でおかしいと思わねばならないのですが、いろいろな理由で小隊の面々は突っ走ってしまいます。それがケロロ小隊という組織の欠陥であると同時に、最大の魅力ですね。人間もケロン人も、完全無欠ではないからこそ面白いし、愛し得るのです。

 さて、最大の問題は、今回最も笑えたネタ(当社比)「いきなりダンゴ」の秘密を(お節介にも)解説しよう!!にて知ったぶりをして解説してしまったネタが完全に間違っていたこと。

 「いきなりだんご」は「いきなりダゴン」とは関係なく、熊本名産の実在するお菓子でした。

 勝手なことをいろいろ書いてしまって申し訳ない! この通り!!

更に感想 §

 実は今回特に感心したのは後半です。

 バレンタインのチョコを渡すという行為が、夏美によっても、桃華によっても、最終的に成功します。まさに、期待された通りのハッピーエンドと言えます。これは、意外なほどにストレートであり、ひねりが無さ過ぎるとすら感じます。

 しかし、これを今ここで、子供達も見ているアニメで描くことには重要な意味があると思います。

 というのは、「ひねり」が刺激になるためには、視聴者が当然次に起こり得る展開を予測できることが必要とされるからです。そのためには、まずストレートな作品を見て、それに対する素養を身に付けてから、「ひねり」のある作品に進むことが最も幸福であるかもしれない、と思ったためです。

 そういう意味で、視聴者である子供の視点というよりは自分たちの視点で「ひねり」のある作品が多数作られている傾向の中においては、良心的な試みなのかな、と思ってみたりみなかったり。

もっと感想 §

 モアちゃん、不良在庫が確定しているのに、まだいきなりだんごを作っているところが可愛くて面白いですね。ケロロおじさまラブなのは良く分かりますが、それが愛するおじさまの迷惑になっていることに気づけないところがまた可愛い。

 EDはタママの絵描き歌。まさか、菓子にまで、嫉妬玉のネタが入っているとは。

今回の名台詞 §

桃華「その手があったか」

 実地に立てば、いろいろな手が見えてくるものですね。やはり、現場に立つことは重要です。

感想 裏モード §

 裏のアニメ感想家(クックック)、裏トーノZEROのよい子が知らなくても良いアニメ感想行ってみよう!

 よい子のために、当てにならないネタの解説をザザッと行くぜ。

 と言いたいところだが。

 「いきなりだんご」ネタの解説ミスという問題があるから、今回の裏モードは自粛だ。

 と言っても、本当にそれが間違いだったかどうかは「分からない」という解釈も有りだぜ。クックック。

 なぜだか分かるかい?

 「いきなりだんご」が熊本名産という話は、このアニメ作品中では今回最初に提示された情報であるわけだ。最初から、本当に熊本名産の「いきなりだんご」を登場させようと思っていたとすれば、最初からそれを意識させる表現をそれとなく入れたのかもしれない、という可能性が考えられる。たとえば、熊本弁のような言葉を喋るお爺ちゃんがお土産に持ってきたのが「いきなりだんご」であるとか、そういう描写があれば確実なんだが、どうもそれを欠いているような気がする。気のせいかもしれないがな。クックック。

 しかし、それはあくまで可能性があるという話に過ぎなくて、最初から「いきなりだんご」を熊本名産であるとして描いていた可能性もある。不親切な描写ではあるが、無いとは言えない。

 ゆえに、どちらの可能性もあり得るという解釈も可能であって、謝る必要など無い!と突っぱねるという選択もあるはずだ、と考えることもできるぜ。クックック。

 それにも関わらず、裏モードを自粛してしまうのはなぜかって?

 実は、上の議論で検討していない問題が1つある。

 それは、極めて影響力の大きなスタッフの誰かにとって、「いきなりだんご」があまりに当たり前の存在であって、解説が必要だなどと思ったこともないぐらいであったとしたら、と言うことだぜ。クックック。

 つまりは、主要なスタッフに熊本人がいるかということだな。

 そいつが、「いきなりだんご」は全国で通用しないと気付かないままそれを作中に入れてしまったとしたら、という可能性だ。

 では、そんな奴が本当にいるのか。

 クックック。

 実は、原作者の吉崎観音さんの出身が

吉崎観音プロフィール$$!によれば、「鹿児島・熊本・長崎出身」であったりするんぜ。

 この情報を元に、本作品に登場する「いきなりだんご」は、最初から熊本名産の「いきなりだんご」であった、と断言するぜ。あてにならない断言だがな。クックック。

 念のために付け加えておくと、裏モードの解説は、ほとんど当てにならない記憶の掘り起こしで構成されているから、「いきなりだんご」だけでなく、どのネタも信じてはだめだぜ。クックック。

 でも裏モードの解説がない本当の理由は、裏モード向けのネタが無いからだったりするぜ。せいぜい、「その手があったか」は「ルパンIII世カリオストロの城」の銭形警部の台詞かもしれない(不確か)というぐらいしか書くことがない。まさかいきなりだんごを売るケロロの元ネタがマッチ売りの少女だとか、そんな話は読者も読みたくないだろう?

 なに、V作戦の元ネタが知りたい? それは、身近なガンダムオタクにでも聞いてくれ。クックック。