2005年03月01日
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衝撃、近親相姦で同性愛? 美少女の恋する相手は実の母親!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 2005年2月27日のマシュマロ通信の感想。

サブタイトル §

第48話「私のジャスミン」

あらすじ §

 ジャスミンは、ママのボーイフレンド達に嫉妬します。

 ジャスミンママは、ジャスミンがボーイフレンド達と夜遅くまで遊んでいることを叱ります。

 二人は、喧嘩をします。

 マシュマロ通信が街の人気者について、街でインタビューします。その結果、圧倒的に多数が、ジャスミンママの名前を挙げます。

 そして、それを切っ掛けに、ジャスミンママの女友達が、ジャスミンママの誕生日を祝うサプライズパーティーを行うことになり、ジャスミンが留守番をする家にやって来ます。

 ジャスミンは、彼女らからママの真の姿を聞き、ママが本当に愛したのはジャスミンのパパだけだと言われ、考えを変えます。

 ジャスミンとママは仲直りします。

感想 §

 おっとこれは!

 見かけと違って、とてつもなく凄い話だぞ!

 ジャスミンとママは二人だけで暮らしていて、ママがボーイフレンド達を家に連れ込む状況に、当然ジャスミンは耐えられません。そこまでは、まあ良くある話と言えます。

 しかし、今回のエピソードは、見かけ通りの分かりやすい話ではありません。

 ジャスミンがママに対して怒りを感じる理由。それは、ママがパパではない男性と仲良くしているという側面があるにせよ、それは主要な理由ではないことが明らかになります。つまり、ジャスミンは、自分以外の人間と仲良くするママに嫉妬していたと言うのです。

 その事実から浮かび上がってくる人間関係は、かなり特異です。つまり、二人の関係とは、母娘と言うよりは、恋人関係に近い近親相姦的なものなのです。ジャスミンがボーイフレンドを作れないという話も出てきますが、その理由もこの解釈から明らかです。つまり、ジャスミンにとって、恋人とは母であり、母がいればそれ以上ボーイフレンドを作る必要性が存在しないわけです。

 そして、二人が仲直りしつつ、同時に多数の男達を背負って歩ける理由も明らかです。彼女らにとってボーイフレンドの存在価値とは、本当の意味での恋人には絶対に成り得ない、ということを相互に確認できたからです。だから、平然とボーイフレンド達を周囲においておくことができるようになったわけです。おそらくは、ここには存在しないパパという男性のみが、二人の関係に波風を立てうる可能性を持っているのでしょう。しかし、他の男達は、何人並ぼうとも、ジャスミンとママの深い関係に触れることすらできないでしょう。

 とんでもない女性二人組ですね。

 しかし、これは魅力のある深い関係です。

 ある意味で、脱ジェンダー的な関係と言っても良いですね。女性のカップルというのは、男女関係を擬似的に模倣するパターンに堕してしまうことが多く物足りないのですが、ジャスミンとママはどちらも女性的なジェンダーを堅持しつつ、深い恋愛的な関係を維持できます。

今回の名台詞 §

サンディ「ボーイフレンド、っていうより友達になれば?」

 ジャスミンの心を動かす名台詞。と思いきや、よく見ればフレンドは友達ですから、あまり意味のあることを言っているわけではありませんね。

 でも、ジャスミンの心を動かせたのだから、良い台詞です。これが言えるサンディも良い娘ですね。