入手編を見ると、日付が2004年12月27日……。ずいぶん放置されてしまった感がありますが、これは手を付けるのが遅れただけという感じですね。読み始めると早かったです。電車の中でほぼ全て読了。残りは今読み終わりました。
面白いじゃないか!! §
谷さん、これは面白いよ!
最近の「覇者の戦塵」よりずっと面白い!!
特に、他民族の視点から日本人を見る描写であるとか、まったく異質な立場から同じ出来事を二重に描くというドラマの面白さは最高ですね。
ネパールに来る旅行者に向ける辛辣な視点も良いし、そこで何かを悟っていく片桐の心の変化のドラマも良いですね。
しかも、詐欺師の泥棒として登場する現役/元グルカ兵まで主人公に据えて、彼の心情まで語ってしまうとは、ある種の好感できる皮肉が心地よいですね。そう、ラジェンドラが主人公のドラマには、ある種の皮肉が満ちています。
というわけで、かなり楽しめました。
良い作品だと思います。