謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日のNARUTOの感想。
サブタイトル §
春休みアニメ祭り!!
「待ちやがれサスケ――ッ! 遂にサスケに追いついて大暴れだってばよスペシャル」
注: 実質的には通常の2話分をスペシャル枠内で放送したと思われる。通常の話数に対応するサブタイトルの表示は無し。ただし、同じスペシャル内のテニスの王子様も2話分を放送したが、第177話「忘れられない約束」 最終回「さよなら王子様」というサブタイトルの表示があり、NARUTOとは状況が異なっている。スペシャル内の放送順序は通常の放送順序(テニスの王子様→NARUTO)ではなく逆順となっており、NARUTO→アイシールド21宣伝→テニスの王子様の順で構成。
あらすじ (第1エピソード分) §
我愛羅と君麻呂の戦いは激しさの度合いを増します。
チャクラが尽き掛けている我愛羅は地下200メートルに君麻呂を封じ込める技を使います。しかし、君麻呂は多数の骨を地上に突き出し、そこから自分の身体を出すという技を使います。我愛羅は仕留められる寸前まで行きます。しかし、そこで君麻呂の命は尽き、我愛羅は命拾いします。
あらすじ (第2エピソード分) §
サスケに追いついたナルトは、サスケにはもう戻る意志がないと知るとサスケを責めます。そして、二人は戦いになりますが、サスケは呪印の力でパワーアップしており、ナルトは歯が立ちません。
感想 §
過去の因縁が絡み付いた話、と言い切ると間違っているような印象があります。
確かに、どちらのエピソードも、過去との強い関連が描かれる話です。
我愛羅は、リーとの試合にガイが割り込んだことを思い出すし、君麻呂に対しては4人衆を部下に従えた時の出来事が描かれます。ナルトはサスケとのエピソードを思い出しまくるし、サスケは兄との幼少の出来事を回想します。
しかし、それらは因縁と言うべきものとはやや違う感じがあります。むしろ、今の自分を作り出すための糧となった大切な出来事の数々、といった感じでしょうか。
だからこそ、我愛羅と君麻呂の戦いは、悪を倒す爽快感でも、勝利の興奮でもなく、人の哀しさに涙するような結末を迎えます。君麻呂の身体が最後まで保たず、幸運に助けられた我愛羅の勝利は、快感とは別の感慨を誘うものです。特に、奥深い人生の真実を見通したような我愛羅の言葉は、とても子供相手のアニメとは思えない良いものですね。もちろん、そういう良いものこそ、子供に対して見せるべきであるのは間違いありません。
ナルトとサスケも、実に奥深い魅力がありますね。特に、特筆すべきことは、サスケはけして戦いに飢えた狂犬になったわけではない、と言うことです。二人の会話の最初の段階では、サスケは無駄な暴力を使おうとせず、むしろ紳士的に対応しています。サスケは自らの目的のために力を求めて大蛇丸のところに行くわけです。けしてナルト達を敵にするために行くわけではありません。つまりは、ナルトと戦う必要性など全くなく、それどころか、昔のよしみで善意の忠告までしているようなムードさえ漂います。
それにも関わらず、二人が戦うことになるのは、ナルトの方に原因があると言えます。もちろん、ナルトの使命と立場からすれば、当然の態度を彼は取っているに過ぎません。しかし、それはサスケの意図に反して、サスケの中のナルトへの敵対心を煽り立て、本来は必要のない戦いを燃え上がらせてしまいます。
今回の一言 §
バックでサクラちゃんのお願いを回想しながらじっと前を見つめるナルトの顔。これは、実に良い男の顔ですね。