まずは、この先々週の掲載をお休みしたことをお詫びしましょう。
忙しいと、あっさり原稿を落とすのがこのコーナー独自の持ち味です。(嫌な持ち味だね)
さて、残念ながら今回はネタがありません。
ネタが無い時のメイド頼み、と行きましょうか。
何という判断ミス! 全く支持されないメイドネタ! §
遠野秋彦による原稿連載、メイドのプリンセス メイディー・メイですが、驚くほどに人気がありません。
何せ、連載最新のメイドのプリンセス メイディー・メイ 第7話『恐怖するメイド達とドクロのご主人様』は、公開されてから約1週間経過しているにも関わらず、これを書いている時点でtotal 19 count。つまり19回しか読まれていません。
しかし、遠野秋彦の書いたものに全く人気がないと言うわけではありません。コンスタントにカウントを稼ぐ人気コンテンツ、女を襲え、人工触手生物ショー君が、2004年04月29日以来7202カウントも稼いでいるのは別格としても、他の小説にはもうちょっと多くのカウントが付きます。
それにも関わらず、どうして人気が出ないのか。
実は失敗作なのでは? §
失敗、成功は、結果が示すものではありますが、意図した通りのことが上手く表現できているかどうかは、作者に直撃する価値があるでしょう。
というわけで、遠野秋彦に問い合わせました。
遠野さん、メイディーメイは、当初の構想通りのものが書かれていますか?
「さっぱりですわ。第1話でメイン・ティーが強制的にメイに着せたメイド服の正体は、本当なら第2話で明かされるはずでした。なのに、書いてみると、伸びる伸びる。何と第7話にして、やっと正体が明かされたという状況ですぜ。そういう意味では構成は全くの失敗ってところでしょう。ともかく、展開のペースが遅いので、仕掛けたネタが発動するまでに飽きられてしまう可能性も大ですね」
仕掛けたネタとは?
「たとえば、メイド視点からご主人様となるオターク族を全面肯定することがこの作品の趣旨ですが、単に肯定するだけでは感動が無いわけです。だから、まずはご主人様を不気味なもの、恐ろしいものとして描いてから、その後で愛すべき存在であることに気付く感動を描きたいと思うわけです。ギャップが大きければ大きいほど、感動の深さも大きくなるという信念から、まず否定的に描きます。つまり、結論と逆のことを先だって描いてみせるのが仕掛けたネタです」
ということは、依然としてオタクを全肯定したいと?
「そうです。何やら歯の浮くことを言っているご主人様が2人ほど出ていますが、もちろんメイは彼らのメイドになどなりません。だって、あんなキザ野郎に僕らのメイが奪われたら読者も面白くないでしょう? メイは最低最悪のご主人様のものになります。それが、ご主人様であるオタクの全肯定のスタートラインになります」
では、まだスタートラインに立っていないと?
「その通りです。だから構成的に失敗しているわけですね」
というわけで、確かに失敗はあるようです。
検索エンジンに見つけてもらえない §
カウントが上がらない別の理由として、検索エンジンに見つけて貰えない、という可能性が考えられます。
たとえば、女を襲え、人工触手生物ショー君は、googleで「触手」として検索すると5ページ目、50番目ぐらいに出てきます。(触手生物ならなんとトップ)
しかし、メイドのような一般名詞でかつ大人気キーワードとなると、こんなにも上位に来ることは考えられません。つまりは人気キーワードであるが故に、発見される可能性が低いということになります。
これは、解決できない二律背反ですね。
人気があるから取り組んでいるのに、それゆえに検索エンジンからは見付かりにくくなります。
メイディーメイの未来はどっちだ!? §
人気がないとなれば、適当に打ち切るのも手です。
しかし、このまま打ち切ると「仕掛けたネタ」が発動せず、オタクを肯定する作品の筈が否定していると誤解されかねません。
やはり続けるしかないのかな、と思いつつ。
やはり悩ましい今日この頃です。
何か、良いアイデアがあったら教えてください。待っています。