2005年05月11日
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あ、スペース1999だ! と思ったのもつかの間、突如ベターマンの世界に!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 2005年5月10日のGGG FINALの感想。

サブタイトル §

第5話 「 心 -animus- 」

あらすじ §

 GGGは、ギャレオリア彗星を通り、三重連太陽系に達します。

 そこには地球そっくりの惑星があり、たった一人の住人として死んだはずのパピヨンがいました。パスQマシンの発動のせいで地球が複製されたものの、それは不完全であり、人間はパピヨン一人を残して消えてしまったといいます。

 このパピヨンは、光学異性体であり、同じ食料を食べることができない存在でした。

 パピヨンは、「ベターマン」の設定と思われる内容を語り、それがこのドラマと連続していることを示します。

感想 §

 前半は、まさにスペース1999(第1シーズン)を連想させる内容でした。

 スペース1999とは英国製の特撮ドラマです。月に投棄した核廃棄物が爆発して、月がその上にある人類の基地「ムーンベース・アルファ」と共に宇宙の流浪の旅をするという内容です。非常に良くできたセットやミニチュアメカなどの印象とは裏腹に、科学ドラマというよりは哲学ドラマです。そして、まるで地球にそっくりという惑星に遭遇するエピソードがいくつもあります。今回の、宇宙の彼方に来たにも関わらず、まるで地球そっくりの惑星に出会うというのは、まさにスペース1999らしい不思議さを連想させます。

 念のために補足すると、宇宙の彼方にたどり着いて地球を見出す話はいくつかあります。たとえば「ヤマトよ永遠に」では、地球を侵略した暗黒政断帝国は、未来の地球を偽装して、地球に戻ってきたと錯覚させようとします。とはいえ、あまりにも子供っぽい偽装であり、ムードは本作と似ていません。

 また、タイトルを忘れてしまいましたが、洋画として太陽に対して地球の反対側に左右が逆の地球そっくりの惑星があるという映画もあったように思います。左右が逆というのは、まさに光学異性体に通じるような気がしますが、ムードは似ていないと感じます。

 やはり、私が知っている作品の中では、スペース1999がムード的に近いと感じます。

 そして、ここが最も重要なところですが、このスペース1999のムードというのは非常に価値が高いものだと思っていますが、それに近いものを日本のアニメから感じたことはあまりありません。しかし、この作品で、それを感じさせてくれたことは非常にうれしく思います。

更に感想 §

 たった一人の光学異性体として出現した複製パピヨン。彼女の存在、孤立感、苦悩の心理は、グッとくるものがありますね。

今回の一言 §

 そして後半は「ベターマン」ですか?

 ソムニウムから語られたこととしてパピヨンが示したドラマ、設定、映像などは、ベターマン?

 確かに、ガオガイガーとベターマンは同じ世界のドラマであるという話は知っていますが、ここで堂々とベターマンについてパピヨンが語るというのは予想外の展開でした。これはたまげましたね。