のだめ、というのは難しい人物です。
こんな難しい奴の面倒を見るのはとても大変だな、というのがこの巻の感想です。
千秋にせよ、ハリセン先生にせよ、よく地道に付き合えるものだと思います。
……が、しかし。
よく考えると、私自身も他人から難しい奴だと言われるケースがあって、実はのだめを見ることで、我が身が見えるのかもしれないと気づきました。
もちろん、ピアノが弾けるわけではありませんが。
そういう気分で読み返すと、なかなか複雑な気分になれますね。
とりあえず、千秋、あるいはハリセン先生のように、私の面倒を見ようという人が出てくれば嬉しいところですが、残念ながらそのような人物にならんとした人はいても、なれた人はこれまでいません。しかも、これだけの歳になると、そう簡単に私の面倒を見られる水準には上がれません。蓄積の量が半端ではありませんから。ますます、そのような人物に恵まれるチャンスは遠のいていきます。
そういう意味では、若く、未熟で、遙かに有能な人材に囲まれたのだめの境遇は幸せだなと感じます。