2005年06月30日
トーノZEROアニメ感想極上生徒会 total 3710 count

この面白さは、人として大切なものを無視できる作品であればこそ!?

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 今日の極上生徒会の感想。

サブタイトル §

第13話 敵か味方かみなもちゃん

あらすじ §

 りのは、学園外で出会った少女、桂みなもを極上寮に連れて行きます。

 桂みなもは極めてわがままで、寮内で暴れ回ります。

 りのは彼女を必死に説得します。しかし、彼女を叱るために叩くことができず、別の場所を叩きますが、それは極上寮の自爆装置のボタンでした。

 極上寮は自爆します。

 桂みなもは、桂聖奈の妹であり、宮神学園に転校して来たのでした。そして、極上生徒会に入ることを勝手に自分で決めます。

感想 §

 面白いなぁ。

 ある意味で、いちばん乗ってるときのアニメ「うる星やつら」の平均的な水準に匹敵するノリだと思います。これは、とてつもない褒め言葉です。これだけのものが見られたら文句はないです。

 これだけ楽しめるのは、やはり人として大切なものを無視できるこの作品であればこそ、でしょうね。加害者も被害者も、けして善人ではないからこそ、面白いと思って見ていられるのです。(この構造は、うる星やつらと同じ。諸星あたるやラムは、けして善人ではない)

 特に今回もっとも良いのは、普通のアニメなら人の心を動かす泣かせどころになるはずの、りのの説得シーンです。きちんと、感動に値する名演技を見せていながら、極上寮の惨状は結局彼女が自爆スイッチを叩いたから、という意外な結末へ。やりたい放題の桂みなものせいで、極上寮がボロボロになったかのように思わせつつ、実はやったのはりの……。つまり、全ては桂みなもが悪い、と言えない結末に落ち着くところが実に面白いです。スカッと爽快ですね。

 それだけでなく、個別の描写もなかなか桁外れにぶっ飛んでいますね。

 特に、管理人さんが凄すぎます。何があっても「えへ」しか言わないキャラ。緊急事態の連絡まで「えへ」としか言わず、通じないというシュールさは面白すぎます。

 テディベアに正気を無くす可愛い副会長であるとか、眼鏡をやっと見つけるとすぐに落としてまた探す飛田小百合も面白いですね。いや、彼女らには大いなる災難でしょうが、いつも善良なる社会常識を無視して暴走する彼女らであれば、可哀想というよりは、スカッと爽快な後味が残ります。

今回の名台詞 §

ぷっちゃん「りの、手分けして探すぞ!」

 人形のぷっちゃんが、りのと手分けして探すというのは、あまりに強引すぎる可笑しい台詞です。

 今回は、本当に面白いですね。