2005年07月11日
川俣晶の縁側過去形 本の虫感想編 total 3007 count

週刊少年ジャンプ増刊ジャンプヒーローズ 集英社

Written By: 川俣 晶連絡先

 こういう雰囲気の漫画雑誌など滅多に買わないので、なかなか楽しめました。

 これを毎週(ジャンプ)、あるいは毎月(Vジャンプ)読めるかと言われると無理ですが (笑。

闘魂ワンダーランド §

 ちなみに、いちばん面白かったのは、これ。

闘魂ワンダーランド ~あんたパンダの何なのさ~ (ポンセ前田)

 最初のエピソードは、パンダがサッカーをするシュールな展開で引っ張りつつ、あまりに意外なオチで笑えました。

 そして、2番目のエピソードは、まったく違う話をするかと思わせつつ同じオチに落ち込む意外性が笑えますね。

 それにしても、パンダにしても、あんたXXの何なのさ、という言い回しにしてもネタが古いです。そのあたりの時代感覚が中年にマッチしていたのが気持ち良いですね。

ポストマン §

ポストマン (俊輔)

 という作品は、要するにデイビッド・ブリンのポストマンですよ。

 あれが出版されたときは、面白い!と思って読みました。面白いと思ったのは私だけでなく、けっこう多くの人がはまっていましたね。SFファンのバイク乗り集団のスティールフェアリーズの副団長も熱心にはまっていました。

 はまった人は海の向こうにもいたようで、ケビン・コスナー主演の映画にもなっています。ざっくばらんな爽快さが欠けて、映画は小説ほど面白くないけど (汗。

 そういうネタが、少年誌のマンガにまで、まんま「ポストマン」というタイトルで降りてくるとは興味深いですね。

 しかし、ここまでモロにパクって大丈夫なのだろうか? 特にブリンのポストマンを下敷きにしたような記述は見あたらないのだけれど……。