2005年08月21日
トーノZEROアニメ感想.hack//SIGN total 6874 count

第27話 Intermezzo・懐かしい傑作のTV未放映分を今になって見てみる……

Written By: トーノZERO連絡先

 謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!

 キッズステーションで.hack//SIGN 14時間スペシャルとして放送された中で、TV未放映の第27話と28話だけ見ました。

 というわけで、今日の.hack//SIGNの感想。

サブタイトル §

第27話 Intermezzo

あらすじ §

 2年ぶりに公開されたダンジョンに、ミミルとベアは入ります。

 ミミルは、2年前に起こった出来事を確かめるためにベアを誘って入ったのでした。

 2年前、ミミルと彼女の相棒の男は、そのダンジョンに入っていました。

 そこで、3人の女子高生が交代で休み無く鍛えたミミカという強いキャラと出会います。彼女達は、普通であることから逃れようと、3人で1つのキャラを鍛えるという普通ではないことを行っていました。そして、それはもう間近に迫った卒業までということになっていました。

 相棒の男は、アイテムに目がくらんでダンジョンに残ります。

 ミミルとミミカは、彼を助けるためにダンジョンに入ります。

 彼を無事に助け、彼がこだわったアイテムはミミルにプレゼントされます。

 しかし、最後の強力な敵を倒すための力はミミカに残っていませんでした。

 そこで、自分の体をクリスタル化して大打撃を与える最後の技を使います。それは成功しますが、敵の体が倒れてきて、クリスタル化したミミカの体の一部を破壊します。その結果、ミミカの体は修復不能となります。

 ミミカを操っていた3人は、これで終わりにします。

感想 §

 地上波VHFのみを守備範囲とする私が、なぜキッズステーションで放送されたものを見たのかというと、それには2つの理由があります。

 1つは、既にアニメブームは終わったと見なしているので、決まり事を守り続けることに意味を見いだせないこと。

 もう1つは、.hack//SIGNが特に印象深い良い作品だったという感想があることです。これほど良い作品は滅多にないですよ。駄作だという人もいますが。

 ただ、同じ作品を繰り返し見ない、というポリシーは堅持しています。今回見たのは、TV未放映分、つまり私が見ていない分だけです。

 それはさておき。

 これは面白いですね。

 ごく普通の3人の女子高生。それが、3人で1つのキャラを操作し、交代で休み無く経験値を稼ぐことで、普通ではあり得ない強さを獲得する……。

 それにも関わらず、彼女らは平然と、そのことを卒業していきます。他人を助け、自分達のキャラクターが破壊されても、それを平然と受け入れているように見えます。

 しかし、その心中はあまり明確に語られません。

 ただ1つ言えることは、3人で協力することで、彼女らは何かの限界を突破することができたのだと。

 それによって、普通の暮らしを平然と受け入れられるようになったのか、それとも普通であることを逸脱可能になったのか。それは分かりません。しかし、何かを乗り越えたことだけは間違いありません。そして、それはもはやゲームに頼る必要が無くなったことを意味します。彼女らにとって、ゲームは人生の転機であって、ゲームは人生ではありません。

 という話はさておき。

 最大の見せ場は、やはりミミルから卒業の話をされたベアでしょう。

 良い年をした中年でありながら延々とゲームを続けるベアには、卒業という言葉はとても痛いに違いありません。その部分を考えると、ああやはりこれは良い作品だと思います。

今回の一言 §

 ちなみに、GNO(ガンダムネットワークオペレーション)だと、1キャラを複数の利用者でシェアすることは利用規約違反になり、けっこう他のプレイヤーから嫌われます。とはいえ、現実問題として旦那と奥さんが協力してプレイしている事例などはかなりあったようです。それによって、任務ランキングを上げる等のことは行われていたようです。

 しかし、規約の問題を別にすると、協力プレイというスタイルは、それを行う者達に、なにがしかの影響を与えることがあるのかもしれません。