謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメじゃないドラマの感想行ってみよう!
2005年9月1日の電車男の感想。
(実はキーワード「アニメ感想」の下に実写ドラマの感想が書かれる形式になってしまっていますが、そこは気にするな!)
サブタイトル §
第9話「最終決戦は悲劇の予感」
あらすじ §
電車男は、自分がオタクであることを告白し、エルメスとの仲直りに成功します。
電車男は、エルメスのパソコンを買うために一緒に秋葉原に行きます。
電車男は、エルメスに家に招待されます。そして、エルメスの家族と食事をすることになります。
電車男は、テーブルマナーなどを特訓します。
食事会は、エルメスの一家の修羅場となりますが、そこで電車男は本心からの誠意ある言葉を述べることで、一家の問題を解決し、エルメスの母から好印象を得ます。
電車男は、全ての経緯を掲示板に書いていたことをエルメスに告白するために、エルメスの家に向かいます。
エルメスは、電車男がインターネットの掲示板に全ての経緯を書いていることを知り、裏切られたと思い込みます。
感想 §
ごめんなさい。
今回はちょっと見始めたら、うっかり最後まで見てしまいました。
どうも私が間違っていたようです。
これは面白いテレビドラマです。
昔あった月曜ドラマランドを彷彿とさせる、良質のB級テレビドラマです。
つまり、あり得ないキャラクター、あり得ないシチュエーション、あり得ないベタベタな演出を積み重ね、最後にちょっといい話にして締めくくるという感じの安っぽいドラマです。
つまり、リアリティであるとか整合性であるとか生々しい人間味というものはなく、現実に存在する(かもしれない)「電車男」であるとか、2ちゃんねるを期待して見た場合には確実に裏切られる内容です。
しかし、これはベタベタな面白さという意味では非常に良くできています。このベタベタさをあえて愛好するB級ドラマ好きにはたまらないご馳走であると言えるかもしれません。
とりあえず私としては、2ちゃんねるであるとか、電車男ブームに対して、冷ややかに距離を取って見ていたために、面白いテレビドラマを見逃したかもしれない……という感じでしょうか。
更に感想 §
特に気に入ったのは、掲示板の住人達、特に鉄道マニアです。この住人達は、明らかにリアリティがありません。いつも迷彩服を着てチャットしているミリタリーマニアや、いつも鉄道の制服を着て鉄道模型を走らせながら車掌口調で話しながらチャットする鉄道マニアなど、どう考えてもいるわけありません。
しかし、そのあり得ないベタベタさこそが面白い!
リアルな掲示板の住人など、見ても面白くも何ともありません。
しかも秀逸なのが、「それっておかしいだろう」と思う前にサッと別人の画面に切り換えてしまうカット割のスピーディーさです。全体を通してみると、明らかにおかしいにも関わらず、おかしいと思う時間を視聴者に与えないことで、作品を成立させています。整合性が取れていないにもかかわらず、成立してしまった作品とは、すなわち普通ではない何かの勢いを持った作品ということであり、それは魅力に転化しうるものです。
それに加えて、オタクに対する非常に好意的な視線も、作品の中から感じることができます。その好意の示し方は、オタクを逆に激怒させる可能性があるかもしれませんが、たとえそうだとしても、これは好意と解釈すべきものだと思います。
今回の一言 §
オープニングが途中から秋葉原の実写映像に切り替わっていました。
オープニングの録画は先週やっておいて良かった~。