2005年09月10日
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ファイナルファンタジーVII アルティマニア オメガ スクウェア・エニックス

Written By: 川俣 晶連絡先

 けして熟読したわけではなく、ざっと見たに過ぎないのですが、感想を書いておく価値があるかもしれません。

 これは凄い硬派の本ですね。

 これほど古いゲームを今更対象にした本を作ってどうするのだ、という考え方はビジネス的には意味があっても、ゲームを遊ぶという観点では無意味です。実際、私もACE COMBAT 3/04/5の現役プレイヤーで有り続けているし、かなり古い3であっても、それは遊ぶ対象になり得ます。

 そのような観点から見たときに、ポイントになるのは、より深く作品に入って行くことと、より高難度のチャレンジにあると言えます。

 前者は、この本にあっては、キャラクターの台詞を複数選択される候補を列挙して詳細に掲載したり、背景となる室内の画像に含まれる個々の家具などが何かを詳細に示したり、様々な情報が提示されています。特に、メカの紹介で、ほとんど名もない一般車両まで名前を示して説明を加えているのが凄いと思いますね。

 後者は、制限されたウェポン達の攻略のページが壮絶です。しかも、制限がどんどんきつくなっていきます。まさか、ミニマム+トードでウェポンを倒すなどという挑戦が可能であるとは……。制限プレイで、ここまで凄いところを見せてくれる本はあまり多くないと思います。

 と言うわけで、実はかなり好感を持ったというのが正直なところです。

 もっとも、情報量が多すぎてとてもたやすくは受け止めきれない気持ちですが……。