PlayStation BB NavigatorでPlayStationドライバーの設定が制約される問題

　PlayStation2には、PlayStationドライバーと呼ばれるソフトウェアが組み込まれています。これは、PlayStationのソフトをPlayStation2で動作させるためのもので以下の2つの設定オプションが存在します。

• ディスク読み込み速度を高速化するか否か
• テクスチャマッピングを補完するか否か

　これらは、互換性の問題が発生することがあるので、任意に切り換え可能となっています。

問題1・設定のユーザーインターフェース §

　PlayStation BB Navigatorを起動すると、本体内蔵のシステムと同じ手順で、これらの設定を変更することができません。つまり、ユーザーインターフェースに互換性がありません。

　そして、内蔵型HDDを組み込んだPlayStation2にPlayStation BB Navigatorをインストールした場合、ソフトのメディアを光学ドライブにセットせずに起動すると、必ずPlayStation BB Navigatorが起動し、本体内蔵のシステムを起動することができません。

解決1 §

　以下のページに、操作手順があります。

　要点を以下にまとめます。

• PlayStation BB Navigatorを起動する
• 光学ドライブにPlayStationのソフトをセットする
• 左側に「コレクション」と「ディスク」が表示されている画面で、「ディスク」を選んだ状態で△ボタンを押す

問題2・設定がリセットされる §

　上記の方法で指定した設定は保存されません。次回起動時には設定が元に戻っています。

　(本体のシステムで設定した場合は保存される)

　つまり、ゲームのディスクを入れたまま電源を入れるという方法では、これらの設定を変更するチャンスが永遠に得られず、常に初期状態の設定で起動されます。

　HDDユニットを外し、本体のシステムで設定した上でHDDを接続した場合でも、HDDにPlayStation BB Navigatorが入っていると起動時に設定は忘れ去られてしまうようです。

　つまり、設定を変更して使用するには、毎回起動時に、階層の深いPlayStation BB Navigatorからゲームを選択して、設定変更の手順を踏んでから開始しなければなりません。

未解決 §

　問題2の解決策は見つかっていません。

感想 §

　PlayStation BB Navigatorというのは、0.32という1.0にも満たないバージョン番号がいかにも未完成品であることを連想させますが、単なる連想ではなく本当に未完成であるのかも。