アリョーシャ「今、核爆弾を 再起動不可能なように解体中です。ユーク首都、中央大学の物理学の大学院生がそれを行っています。解体が終わるまで、敵の侵入を食い止めていただきたいのです」
ナガセ「爆発物解体の経験は?」
アリョーシャ「ふふふっ、火炎瓶を作ったのが関の山の僕らですよ!」
グリム「本当に、そんな学生が核爆弾を解体するというのでしょうか? まるで娯楽映画かゲームのような話です」
スノー「今は信じるしかないだろう」
ユーク兵「本部よりバリヤグ各隊へ。状況を報告せよ」
ユーク兵「ダメだ、どこももぬけのカラだ!」
ユーク兵「地の利はこちらにある。焦るんじゃない!」
グリム「え、血糊!? 血糊って、演劇で使う偽物の血ですよね? どうしてユーク兵が、そんなものを持っているのでしょう?」
スノー「確かに怪しいな」
ナガセ「まさか、これは演技だというの? 下のユーク兵は、本物ではなくただの……」
スノー「そうだ。ただの学生劇団の演劇かもしれないぞ。レジスタンス役の学生がユーク兵役の学生を撃つ真似をする。ユーク兵役の学生は血糊を盛大にぶちまけながら倒れてみせる。観客は大喝采だろう」
ブレイズ「……」
アリョーシャ「僕らは海に出て、こいつを一部品ずつバラバラに捨てる。それでもう誰も絶対に核兵器を使えない。出来たら、海に出るまで僕らを守ってください」
ナガセ「ええ。それより…… (学生劇団かどうかはやく確かめたい!)」
アリョーシャ「びっくりしないで下さいね。僕らの船は……潜水艦なんです!!!」
ブレイズ&ナガセ&スノー&グリム「(こんな内陸に潜水艦などあり得ない……。やはり素人の学生劇団だ……)」